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日本初の磁気録音テープ「ソニ・テープ」、未来技術遺産に

» 2021年09月01日 20時33分 公開
[ITmedia]

 国立科学博物館(東京都台東区)は9月1日、ソニーが1950年に発売した磁気録音用テープ「Soni-Tape」(ソニ・テープ)シリーズなど24件を新たに重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)に登録すると発表した。

「Soni-Tape」(ソニーのプロメディアサイト)

 ソニ・テープはソニーの前身である東京通信工業が「G型」テープレコーダーと同時に発売した日本初の磁気録音用テープシリーズ。海外で実用化していたレコーダーやテープを参考に独自のノウハウを積み上げて開発した。

 ソニ・テープの他、一眼レフカメラの普及に貢献したキヤノン「AE-1」(1976年)や、太陽誘電が開発した世界初の追記型光ディスク「That's CD-R」(1989年)、カシオ計算機のGPS内蔵アウトドア用腕時計「サテライトナビ PTT-1GPJ」(1999年)などを登録した。未来技術遺産は計325件になった。

 未来技術遺産は、日本の科学技術や産業技術の発展を示す資料を保存し、次世代に継承するために国立科学博物館が2008年から実施している登録制度。登録は今回で14回目となる。

世界初のGPS内蔵アウトドア用腕時計「サテライトナビ PTT-1GPJ」。カシオ計算機が1999年に発売した

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