特に忘れがちなのが、シェアサイクルを使うときだ。電動アシストの場合にはカロリー計算が異なるはずなのに、ワークアウトの中にその選択肢がないという問題もある。これについては「電動自転車のためのアルゴリズムが改良された」とあるので、この問題は解消されそうだ。
これで、普段使いでもシェアサイクルやレンタサイクルでも、電動アシスト自転車で走って、しっかりワークアウトの記録を残すことが可能になる。電車で遠出して、そこを起点にシェアサイクルでワークアウトするといったことがより気軽に行える。こうしたワークアウトの連続性はとてもうれしい。
そして、最大のポイントは、速度や走行距離などの進み具合を声で知らせる音声フィードバック機能が搭載されることだ。ほとんどのサイクルコンピュータ(サイコンと略す)は、距離の進み具合を、例えば5km進むごとに警告音で知らせてくれるものの、単なるビープ音で数値までは教えてくれない。
サイコンは大抵がハンドルバーにマウントされているので、数値を確認するには視線を移さなければならず、危険が伴う。視線をそのままに数値を確認できるデバイスとしてはアイウェアに装着するGarminのHUD(Head Up Display)があるが、高価なうえに別途サイコンを必要とする。Apple Watchが音声で数値を知らせてくれるとすれば、もうサイコンはいらないのではないかと思わせる。少なくとも、見る回数は大幅に減りそうだ。
特に、今どのくらいのスピードが出ているかは、音声で教えてくれるとありがたい。ケイデンスをあげてさらに周囲に集中していると、サイコンの画面を眺めている余裕はないのだ。
これまでApple Watchの新モデル、watchOSのメジャーバージョンアップがあると、「今のスピードを教えて」と聞いてみていたが「Webでこちらが見つかりました」とGoogle検索の結果を示すだけだった。その希望がようやくかなう。
Apple Watchのスピーカーボリュームはかなり大きいので、そのままでもいいのだが、Appleの米国サイトには、AirPodsを使うことを示唆する写真が掲載されている。
日本でこの写真を外したということは、自転車に乗っているときにイヤフォンを装着することが道路交通法違反であるとされる場合があるからかもしれない。
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