iOS 15へのアップデート対象となるiPhone、iPod touchのモデルはiOS 14のときと同じだ。SoCにA9チップを搭載し2015年に発売したiPhone 6s、2016年発売のiPhone SE(第1世代)の世代からサポートしている。ただし、一部の機能については対象モデルを限定している。これらの機能をまとめてみた。
iPhone 15の新機能に対応するモデル
iOS 15対応モデル
iPhone 7の次の世代であるiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRはSoCにA12 Bionicを搭載。それ以降のSoCを搭載するiPhone SE(第2世代)、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max、iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max、そしてこれから出荷されるiPhone 13ファミリーでは、下記の機能に対応。
- FaceTimeでは空間オーディオにより、グループFaceTime通話で他の人の声が画面上のそれぞれの人の位置から聞こえるようにできる
- FaceTimeで周囲の雑音を遮断して、自分の声がはっきりと聞こえるようにする“声を分離”機能
- FaceTimeで周囲の全ての音を通話に取り込めるワイドスペクトル機能
- FaceTimeで背景をぼかして自分にピントを合わせられるポートレートモード
- マップ機能でサンフランシスコベイエリア、ロサンゼルス、ニューヨーク市、ロンドンなどの都市(今後、さらに都市を追加予定)で、高度、木々、建物、ランドマーク、横断歩道、右左折車線、そして複雑なインターチェンジを案内する3D表示を街の地図に詳しく表示
- マップ機能の徒歩経路案内で、ステップバイステップの経路案内をAR(拡張現実)で表示
- マップのインタラクティブな3D地球儀に、山岳地帯、砂漠、森林、海などの拡充した詳細情報を表示
- ウォレットの新機能でホームキーを追加して、対応している自宅やマンションのドアの鍵をタップして解錠可能
- テキスト認識表示により写真の中のテキストが操作可能なテキストになるため、写真、スクリーンショット、クイックルック、Safari、およびカメラを使ったライブプレビューでのコピー&ペースト、“調べる”、翻訳が可能
- 天気アプリで太陽の位置、雲、降水量をより正確に表すことができる新しいアニメーションの背景
- Siriへのリクエストの音声はデバイス上で処理されるので、特に設定しなくてもこのデータがデバイスの外に出ることはなく、オフラインでもSiriで多くのリクエストを処理可能
- デバイス上でのパーソナライズにより、Siriの音声認識と理解能力が各ユーザーに合わせて向上
iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Maxの前世代であるiPhone 8およびiPhone 8 PlusはSoCにA11 Bionicを搭載している。機械学習処理を高速化するNeural Engineを搭載したこの世代以降は、下記の機能に対応する。
- 新しい指標の“歩行安定性”では、転倒のリスクを評価して歩行安定性が低下したときに通知可能。
iPhone 11で初めて搭載されたU1チップは超広帯域無線(UWB)を搭載している。
- 車のキーと超広帯域無線により、バッグやポケットからiPhoneを取り出さなくても、対応する車のロックを解除したり、車をロックしたり、エンジンをかけたりすることが可能。
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