米Facebookは10月28日(現地時間)、同社の社名を「Meta」に変更すると発表した。マーク・ザッカーバーグCEOは「(今後は)メタバースに命を吹き込み、人々がつながり、コミュニティーを見つけ、ビジネスの成長を支援する」と理由を説明しており、メタバースを連想させるド直球なネーミングが話題になっている。
中でもネットユーザーの中で盛り上がっているのが、米国のIT企業4社の総称「GAFA」の呼び名が変わることから、さながら「GAFA大喜利」状態となっている。FacebookからMetaに変わり「GAMA」に変わることを筆頭に、さまざま呼び名を世界中のネットユーザーが発案している。
例としては、Googleを親会社のAlphabetのAに変えた「MAAA」や、そこにMicrosoftを加えた「MAMAA」「GAMMA」など。その他、Netflixを加えた「FAANG」をMetaに変えた「MANGA」、Teslaに置き換えた「MANTA」などユニークな呼び名で盛り上がっている
一方で、「GAMA」に変わり、ローマ字読みの「ガマ」から「カエル」を連想する人もいる他、さらに一部からは「ジョジョっぽい」という意見も上がっている。
その理由はMetaという社名にある。漫画家の荒木飛呂彦さんが描いた作品「ジョジョの奇妙な冒険」において、岩に乗せたカエルを拳で殴る、というシーンがあるのだが、このときに「メメタァ」という擬音が登場しているのだ。この指摘をするのは日本のユーザーがほとんどであり、日本人ならではの反応なのかもしれない。
同社から発表があったのは日本時間で29日午前3時ごろ。そこから9時間がたった午後12時を過ぎても「Meta」がTwitterトレンドの上位に位置する。他にも、「メタバース」や「社名変更」「Oculus」「仮想空間」「GAMA」「フェイスブック」など関連ワードがトレンド入りをしており、多くの人が反応している。
Twitterユーザーからは「すごいことになった」や「早くメタバースが広がってほしい」「セカンドライフが大ゴケした日本でメタバースは流行るのか」「これだけ浸透したブランドイメージを捨てるモチベはなんなのか」「検索しにくくなりそう」などの意見が見られた。
他には、米Wall Street Journalが9月に報じた同社への内部告発による影響も見て「イメージ払拭も兼ねてそう」と推測するユーザーもいた。
一方で、思わぬアクシデントに見舞われた例もある。ITスタートアップのMinitt(東京都世田谷区)のロゴと、Metaが発表したロゴが酷似しているのだ。Minittへ投資するエンジェル投資家の坂本達夫さんのツイートによると、1カ月前に作成したばかりのロゴという。
海外では、デジタルアーティストのBeepleさんが「VERY META」とだけつぶやき、ザッカーバーグCEOと思われる人物が描かれた絵を投稿。まるで「進撃の巨人」のワンシーンに出てきそうなインパクトのある内容になっている。
Facebookの日本法人であるFacebook Japanは、ITmedia NEWSの取材に対し、「今のところ社名変更の予定はない」と返答。一方で、「Oculus」ブランドが2022年初頭より「Meta」に移行する。そのため、日本でMetaの名が浸透するのは意外と早いかもしれない。
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