カスペルスキーは10月28日、米Netflixが配信している人気ドラマ「イカゲーム」を悪用したフィッシングサイトを多数確認したとして注意を呼び掛けた。同作の公式ストアや動画配信サイトをかたる偽サイトが出現しているといい、誤って利用すると個人情報を抜き取られたり、マルウェアをダウンロードさせられたりする可能性があるとしている。
劇中の衣装を販売するとかたる偽のECサイトや、参加することで賞金として暗号資産を獲得できるとかたる偽のオンラインゲームなどを、9月から10月にかけて複数確認したという。フィッシングサイトだけでなく、「トロイの木馬」をイカゲームの本編やアニメ版の映像ファイルとして配布している例も発見したとしている。
これらの偽サイトや偽ファイルはいずれも日本語以外の言語で作成・公開されていたものの、今後は日本語のものが出現する可能性もあるという。カスペルスキーは「個人情報を入力するときは、Webサイトの信頼性をよく確認してほしい。コンテンツを一足先に視聴できるとするWebサイトへのアクセスは避け、本物か分からないときはNetflixなど、コンテンツを公式展開しているプロバイダーに問い合わせるべき」と注意を促している。
イカゲームはNetflixが9月に配信を始めた韓国製ドラマシリーズ。Netflixによれば配信開始から4週間で1億4200万の会員世帯が視聴した他、TikTokでは関連動画が420億回以上再生されたという。
Netflix、「イカゲーム」大ヒットで過去最高の売上高 新規契約も復調
「このQRコードを読み取ってくれないか」──街中での謎の声かけがTwitterで話題 セキュリティ企業も警鐘
新型コロナワクチンの取引がダークウェブで横行? カスペルスキーが調査
カスペルスキー、中高生向けのセキュリティ教材を無償公開 フィッシングや2要素認証の仕組みを解説
コロナ禍でサーバダウン狙う「DDoS攻撃」が3倍に カスペルスキー調査Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR