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» 2021年11月02日 15時34分 公開

Meta(旧Facebook)、メタバースの触覚をリアルにする人工皮膚「ReSkin」を開発中

Meta(旧Facebook)はカーネギーメロン大学と共同開発した触覚ソフトセンサー「ReSkin」を発表した。設計や基本モデルをオープンソースで公開する。ザッカーバーグCEOは「メタバースの仮想オブジェクトとの物理的相互作用に一歩近づく」と語った。

[ITmedia]

 米Meta(旧Facebook)は11月1日(現地時間)、皮膚のような触覚ソフトセンサー「ReSkin」を発表した。設計や基本モデルをオープンソースで公開する。MetaのAI研究者がカーネギーメロン大学と共同で開発した。従来のセンサーより低コストで製造でき、幅広い用途で触覚モジュールに利用できるとしている。

 reskin 1 皮膚部分は交換可能

 マーク・ザッカーバーグCEOはFacebookへの投稿で「ReSkinで、メタバースの仮想オブジェクトとの物理的相互作用に一歩近づく」と語った。将来ReSkinセンサーを採用したグローブをはめれば、架空の物体に触った時に、その物体にふさわしい感触を得られるようになるかもしれない。

 ReSkinの“皮膚”は、厚さ3mm未満のゴム状プラスチックに磁性粒子をちりばめたもの。何かにふれるとプラスチックが変形し、埋め込まれた粒子によって生成される地場が変化する。この変化をマイクロチップが記録してAIに送り、触覚に変換する。1秒間に最大400回の変化を記録できる。

 従来の触感ロボットスキンは、発生する電気的変化を追跡するための組み込み電子機器を必要とするものがほとんどだったが、ReSkinは皮膚と追跡装置を分けたため、皮膚部分は(バンドエイドを貼り替えるように簡単に)交換可能で製造コストも低くできた。100台製造する場合、材料費は6ドル未満で済むという。

 MetaはReSkinを貼ったロボットアームがブルーベリーの実を潰さずにそっとつかんで持ち上げる動画を紹介した。これを可能にするために、人間がブルーベリーを掴むデータを100回分収集し、そのデータセットでトレーニングした(記事末の動画を参照のこと)。

 skin 2 ReSkinを貼ったロボットアームはそっとブルーベリーを潰さずにつかめる

 MetaはReSkinの設計、関連ドキュメント、コード、基本モデルをオープンソースで公開する。研究者は既存の学習モデルで新しいReSkinをすぐに使える。

 「研究コミュニティがこれらのツールを進化させ、モデルを構築し、AIをさらに推進していくことにわくわくしている」。


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