Apple Watchに追い立てられるようにエクササイズをしているという話を以前書いたが、状況はさらに過酷になった。
執筆時には1日240分、つまり4時間をワークアウトに割り当てないと12月チャレンジのバッジを得られないとなっていたが、これが1日300分を超えた。5時間超である。
月末ということもあり、ワークアウトの時間をなかなか取れなくなってしまったのが原因だが、今は12月28日、2021年の最終勤務日である。書かなくてはならない原稿も多く、休憩をとって優雅に散歩をキメる余裕はない。スポーツジムに行くこともかなわない。零度近い早朝にウオーキングを1時間以上やったが、それでもApple Watchが命令するエクササイズ時間には到達できそうにもない。ではどうするか。
そうだ、人類には「Zwift」があるではないか。
PC、Mac、iPhone、iPadとロードバイクを接続し、3Dワールドの中に自分のアバターを配置し、サイクリングをする。脚はエクササイズをしているが、目と口と手は自由である。つまり、エクササイズをしながら仕事をすることが可能なのだ。
幸いなことに、筆者の仕事は編集と執筆である。それさえできれば仕事をしていることになるのだ。Zwift中、目の前には大型のディスプレイを置いており、横にはMacBook Airがある。普通の執筆環境となんら変わらない。iPhoneを手に持って執筆・編集作業しながら疾走できるはず。下半身はワークアウトを、上半身ではワークを、という新しいワークスタイル「パラレルワーク」が可能なのではないか。
iPhoneには優れたテキストエディターがある。日本最古参のエディターメーカーであるメガソフトの「LiquidLogic」という製品だ。iCloudに対応しており、Macとドキュメントファイルを共有することが可能。筆者はMac上では「Jedit」というテキストエディターを使っているのだが、iCloudを介すことでLiquidLogicで入力したものをJeditで編集することも、その逆もできる。
ペダルを回しながらテキストをタイピングするのは難しいので、今回は音声入力を使うことにした。iPhoneの音声認識はなかなか優秀で、かなりの部分を音声だけで入力できる。
先日、中国のマクドナルドでハンバーガーを食べながらインドアバイクをこいでいるTikTok動画が話題になっていたが、音声入力で記事の執筆をすることも同様に可能だろう。
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