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» 2022年01月11日 11時30分 公開

ソニーのEVはどんなクルマに仕上がるか 開発責任者への取材などから予想する(1/3 ページ)

ソニーは2022年春にEV参入を検討するための事業会社「Sony Mobility」を設立すると発表した。はたしてソニーが作るEVとはどのようなものになるのか? 開発責任者への取材などから予想してみよう。

[西田宗千佳,ITmedia]

 米国ラスベガスで開催されたCES 2022にて、ソニーは2022年春に自動車市場へのEVでの参入を検討するための事業会社「Sony Mobility」を設立すると発表した。

2年前から開発が進んでいるクーペタイプのVISION-S「01」(写真右)に加え、SUVタイプの「02」(写真左)も公開になった

 2020年、同社はCESで自社開発の試作EV「VISION-S」を公開、2年にわたってヨーロッパと日本を拠点に開発を続けてきた。その結果として、今後市販車の開発へと進むことになる。

 はたしてソニーが作るEVとはどのようなものになるのか? 開発責任者への取材などから予想してみよう。

「VISION-S」とはなにか

 今回CESでは、2年前から開発が進んでいるクーペタイプのVISION-S「01」に加え、SUVタイプの「02」も公開になった。02もモックアップではなく、実際に走れるものだ。

 VISION-S 01と02は同じ「プラットフォーム」を使って開発されており、2020年の初お披露目時から、プラットフォームの活用により様々な車種を開発することが公言されていた。今回の展開はその流れに基づく。

VISION-S共通の「プラットフォーム」。クーペタイプの「01」もSUVタイプの「02」も、この部分は共通設計だ

 VISION-Sはソニーが主体となって設計したEVだが、ソニー単独で開発されたEVではない。安全かつ高速に走る自動車の製造・開発には相応のノウハウが必要であり、ソニー内部の知見だけですべて完結できるわけではないからだ。

 多数の企業との協業で作られているが、中核パートナーとなっているのが、オーストリアの大手自動車製造会社であるマグナ・シュタイアだ。VISION-Sが日本とヨーロッパの2拠点開発であるのも、マグナ・シュタイアなど、協力企業の本拠地やテストコースがヨーロッパにあるからでもある。日本にも試作車はあるが、コロナ禍でもあり、ヨーロッパ以外での公道走行試験は行えていないという。

 以下の写真は、2020年8月に、VISION-S 01が東京・品川のソニー本社に持ち込まれた際、取材で撮影したものである。公道は走れなかったが、ソニー社内の駐車場をゆっくり走る実車にも乗っている。短時間かつ低速な走行なので、それだけでどうこう言えるものではないのだが、EVなので当然静粛な走りで、路面の凹凸を感じづらかったのを覚えている。

VISION-S 01の試作車。2020年8月、品川・ソニー本社にて撮影
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