「政府がワクチン・検査パッケージの一時停止を検討している」という報道を受け、イベント関係者の間に動揺が広がっている。ワンダーフェスティバル実行委員会は1月18日、公式Twitterアカウントで「今後の開催に向け、千葉県の担当課と詳細の確認と検討を行っている」と明かした。
2月6日に幕張メッセで開催する「ワンダーフェスティバル2022(冬)」は、ワクチン接種証明や陰性証明の確認などを条件にイベント開催の制限を緩和するワクチン・検査パッケージの導入を決め、仮に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令された場合でもイベントを開催できるとしていた。
内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策Webサイトによると、現在はまん延防止等重点措置が発令された地域でも感染防止安全計画を策定し、都道府県による確認を受けていれば2万人を上限に収容率100%のイベントを開催できる。さらにワクチン・検査パッケージの適用か、対象者全員検査を実施した場合には収容定員まで上限人数を引き上げられる。
しかしオミクロン株の急速な拡大懸念にブレークスルー感染の増加などを受け、政府はワクチン・検査パッケージの運用を一時停止する方向で最終調整に入ったという。山際大志郎新型コロナ対策担当大臣は12日の会見で「3回目のワクチン接種を行った場合には(オミクロン株にも)かなり発症予防効果があることが分かっている」とし、3回目のワクチン接種を条件にするなどワクチン・検査パッケージの運用を見直す考えを示していた。
18日には幕張メッセのある千葉県を含む1都10県がまん延防止重点措置の適用を政府に要請。今後イベントの開催制限にどう影響するのか、関係者は注視している。ワンフェス実行委員会は「状況が確認できたら報告する」とした。
ワンダーフェスティバルはプロ、アマチュアを問わず、腕によりをかけて製作したキットを持ち寄って展示・販売するガレージキットの祭典。2月6日の午前10時から午後5時まで開催する予定だ。
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