ヤマー そこら辺は、dマガジンやU-NEXTにはない部分なんでしょうね。どちらもそれぞれ良いサービスですが。それ以外にサブスクで利用しているものってありますか?
マツ あとは、個別のクリエイターたちのコンテンツを視聴するためのサブスクサービスですね。古くは有料メルマガというのがありました。
ヤマー 響きが懐かしいですね。
マツ そういえば、自分がそういうのやってたわ。
ヤマー なんと。
マツ Macintosh WIREという、有料メルマガ。それをWebベースのMacWIRE Onlineにして、それが最終的にITmediaになるもの(当時はZDNet)に合流したのでした。
ヤマー マツさん、それこそ昔はMac系雑誌の編集長だったわけですが、その一環で出されたものだったんですか?
マツ 僕が編集長をしていたMacUser日本版の提携先であるMacUserという雑誌が米国のZiff-Davisという出版社のものだったんですが、Macworldという競合誌と合併しちゃったんで、じゃあメルマガに移行しようということで。
ヤマー そういうことだったんですね。雑誌→有料メルマガ→ITmediaと。いまでこそ課金システムを用意したプラットフォームありますけど、自前で一からですもんね。
マツ この頃は、課金システムを構築するのがめちゃくちゃ大変だったのを今思い出しました。当時は、郵便為替ですよ(笑)
ヤマー 郵便為替……。人生で1〜2回しか使ったことないです……。
マツ 今はプラットフォーマーによる取り分はありますが、決済とかは考えなくていいし、楽ですよね。やろうと思えば最小限の決済手数料で自分たちで構築もできるし。
ヤマー Stripeとか単独の決済システムもありますしね。
マツ そうそう。Stripe。
マツ ああ、懐古的になっちゃいましたが、今、そういうメルマガから、noteとかYouTubeチャンネルとかに移行しているのかなという気がします。
ヤマー なるほど。
ヤマー noteやYouTubeチャンネル、課金しているものはあります? YouTubeで課金というとスパチャ(投げ銭)しかイメージ付かないんですが。
マツ ライターの小寺信良さんと西田宗千佳さんが共同で発行されているメルマガとnoteは購読しています。YouTubeでは西川善司さんのチャンネルを。やはりそこでしか得られない情報には支払いが必要です。
ヤマー うちでも大変お世話になってますね。
マツ YouTubeには、メンバーシップという制度があって、そこで支払う金額によって特典がもらえます。
ヤマー なるほど、チャンネル自体に月額課金できるようになってるんですね。
マツ 例えば、西川善司さんのYouTubeチャンネルのメンバーシップでは、メンバーだけが視聴できる動画を公開できたりします。
ヤマー 広告やスーパーチャット以外にも収益化の手段ってあるんですね。同じような仕組みは、イラストレーターや漫画家を中心としたpixiv FANBOX、Fantiaとかもありますね。
マツ 海外ではPatreonというパトロネージシステムが一般的です。
ヤマー そういう意味だと、個人のクリエイターをサブスクしている人は結構多いかもですね。
マツ ですね。読み放題、聴き放題だけでなく、こういうファン向けに特化したサービスもまた受け入れられているんですよね。
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