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断絶危機の純ガソリンスポーツカーにして人生最後のクルマ「GT-R nismo Special Edition」、ついに納車されました西川善司の「日産GT-Rとのシン・生活」(4/5 ページ)

» 2022年01月22日 08時00分 公開
[西川善司ITmedia]

正式発表で価格が判明

 その後、2021年8月5日、2022年モデルのGT-R nismo Special Editionの価格情報を伴った正式発表が行われるのだが、発表その日に完売報告も行われるという異例の事態となったのは知っての通り

 日産の発表によれば、オーダー数は300台オーバーだったそうで、これは例年の3倍に相当するという。しかも、オーダーされたGT-R nismoのうち、その約99%がSpecial Editionだったというからすごい。また、オーダーされたGT-R nismoのうち、その半数が新色のステルスグレーだったそうだ。

 その日から約1カ月後、2021年9月14日にはGT-R 2022年モデルの基準車と、その基準車の特別仕様車「GT-R T-SPEC」が発表になるが、T-SPECの方は限定モデルということで、生産台数は100台ということが明らかに

 後に20台ほど追加生産が決定するも、抽選に応募して当選しなければ購入できず、その競争率は約27倍だったともいわれる。ディーラーマンからの情報だと、一部の都道府県の販社には当選者なしがあったとも聞く。

 ちなみに、こぼれ話になるが、筆者の大学時代の同級生は、今回、T-SPEC抽選に応募して見事、当選していた。しかも、某著名YouTuberも申し込んでいたディーラーでの唯一の当選者らしいので、その運の強さは相当なものである(笑)。SNSやYouTubeで「T-SPEC抽選外れました」報告ネタがけっこうあったので、当選者が本当に実在したこと自体に驚いたくらいである。機会があればその友人のT-SPECを取材することにしたい。

photo 競争率約27倍の抽選が行われた「GT-R T-SPEC」と、その解説を行う前出のGT-R開発責任者の田村弘志氏

 その後、各メディアでも取り上げられた「R51-03規制」の認知も進み、「R35 GT-Rが終了するのではないか」という噂も広まったことから、本来は「普通に買えるはず」の2022年モデルのGT-R基準車(Pure Edition、Black Edition、Premium Editionなど)への駆け込み商談申込が殺到。しかし、昨今の新型コロナウイルス感染事象に端を発した半導体不足、物流の混乱などの影響で、十分な生産枠が確保できないことになり、結果、2021年内は、基準モデルに関して、300台未満のオーダーしか受け入れられず、こちらも"実質的な抽選"となってしまったと聞いている。

 とある都道府県のGT-R担当ディーラーマンからの情報だと、駆け込み需要で30件を超える基準モデルへの商談があったが、前述の"実質的な抽選"により「わずか5人のお客さましかオーダー成立ができなかった。残りのお客さまには頭を下げて回った」と悔やんでいた。サンプル数は少ないが、T-SPECほどではないにしろ、基準車もかなりの競争率だったのだろう。

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