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ビデオ通話でコロナ検査し即時証明書発行 コロナ禍でのアメリカ入国ではIT活用シリコンバレーから見た風景(2/5 ページ)

» 2022年01月28日 19時17分 公開
[五島正浩ITmedia]

通常のテストキットとは違う

 eMedの検査サービスはAbbottのBinaxNOWというテストキットとeMedが提供するビデオ通話による検査と陰性証明書発行のサービスがセットになったパッケージになっています。ユナイテッド航空のサイトに記載されていたリンク先から購入しましたが、値段は2回分入って69.99ドルで、陰性証明書を出してくる検査としてはお手頃な価格だと思います。

 AbbottのBinaxNOW自体は米国ではメジャーなテストキットの1つで、ドラッグストアなどでも購入できますし、シリコンバレーではAppleなどの大手企業が会社に出社する従業員に配布していることで知られています。

 ただし、これらのテストキットはビデオ通話と陰性証明書発行サービスが利用できないため、旅行用には使えません。必ず指定された特別なパッケージを購入する必要があります。また、この特別なパッケージは、米国内の居住地に配送されないといけないため、残念ながら日本から米国に出張や旅行で来る場合には利用できません。

 検査はeMedのサイトにログインするところから始まります。しばらく待った後、カメラ、オーディオなどのビデオ通話に必要な環境が揃っているかの確認があり、そして検査担当者とのビデオ通話が始まります。

 ビデオ通話といっても相手の顔は表示されません。また指示があるまではテストキットを開封してはいけません。検査自体が無効になってしまうそうです。

 続いて本人確認と外箱のQRコードの確認が行われます。詳細は分かりませんが、恐らくテストキットの個体番号を元に、eMedの検査サービスに対応したものか、有効期限内かといったことを確認していると思われます。

 次にようやく箱を開封するように指示されます。BinaxNOWのホームテストキットを開けてみると中には、折りたたみ式の検査カード、綿棒、検査薬が入ってます。折りたたみ式の検査カードには、左側にリトマス試験紙のようなものがあり、右側には2つの穴が空いているのが分かります。

photo ビデオ通話の様子。指示に従って箱の中身を確認するところ

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