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ビデオ通話でコロナ検査し即時証明書発行 コロナ禍でのアメリカ入国ではIT活用シリコンバレーから見た風景(5/5 ページ)

» 2022年01月28日 19時17分 公開
[五島正浩ITmedia]
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アメリカ入国後の隔離措置はどうなっているのか?

 事前に承認が得られているため、出発時の空港のカウンターでも、到着後の米国の空港でも提示は求められませんでした(もちろん提示を求められる可能性があるので、常に提示できるようにしておく必要はあります)。

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 この後、私の場合は成田空港から飛行機に乗り、サンフランシスコ空港に到着、入国手続きとなったわけですが、日本入国時のような検査や隔離の方法の確認などは一切なく、至って普通の入国でした。自分の荷物を受け取り、税関を通過し、すぐに外に出ることができます。公共交通機関の使用が禁じられることもないので、Lyftを呼んで無事自宅に戻りました。

 CDCのWebサイトによると、私のようにワクチン接種が完了している場合はアメリカ入国後3〜5日後に検査を行うことが推奨されているだけで、自宅隔離は不要です。とはいえ米国ではオミクロン株の感染が拡大している真っ只中なので、実質的には食事等の買い物や散歩以外は家にいる生活をしばらく続けていました。5日目に再度テストキットを使って検査を行い陰性であることを確認し、一安心です。

最後に

 今回は、コロナ禍におけるアメリカ入国がどうなるかについて紹介しました。米国は日本と異なり国内での感染状況が深刻なこともあり、国や地域による入国制限、陰性証明やワクチン接種完了を要求するなどの水際対策は取られていますが、日本入国時のような厳しい隔離措置は取られていません。

 その一方でビデオ通話やデジタル版ワクチン接種証明書等のIT技術を積極的に利用することで、コロナで必要になる対応を効率化したり、誰でも簡単に利用できるようにする点に力を入れている印象を受けました。この辺りは参考になる部分があるかもしれません。

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