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響きが懐かしいマイクロフォーサーズ最上位モデル「OM-1」が結構すごそうヤマーとマツの、ねえこれ知ってる?(3/4 ページ)

» 2022年02月19日 10時36分 公開

OM-1、驚くべきレンズ交換式で「IP53」対応

マツ 裏面照射とかは後追いだからいいとして、この中で気になるトピックは?

ヤマー 後追いw 一応初めてマイクロフォーサーズで常用感度ISO25600を達成したんですよ。

 あとは、レンズ交換式としては異例なんですが、IP53に対応しまして。公式Webサイトにも「“防塵・防滴に配慮した設計” などというレベルを超え、実使用場面において “使える” というその性能を自信をもってお届けします」と書かれてあって、某S社を煽ってる感がw

マツ へえええ。

ヤマー もともとマイクロフォーサーズの前に出していたフォーサーズの最初期モデル「E-1」から防水性能はヤバかったんですよ。大学時代にE-1ユーザーの友人と屋久島に行ったんですが、汚れたら水道水で丸洗いしてて目玉飛び出たことあります(メーカー非推奨ですけど)。

 私はパナソニックが初めて出したデジタル一眼レフ「DMC-L1」で望みました。もちろんL1はそういう使い方を想定したカメラではないんですが、雨が途中で降ったり多湿環境が続いてレンズが曇っちゃいまして。E-1はレンズも鉄板の14-54/2.8-3.5で、終始ノントラブルでした。その頃からオリンパスは耐環境性能を重視してたんですよね。

13年前に屋久島に行った時の写真。友人が手にしているのが「E-1」。雨に振られ多湿環境のなかノントラブルで撮影できていた。写真が曇っているのは、ヤマーが持っていたDMC-L1のキットレンズ(ライカ銘柄)が多湿に耐えられなくなったため

マツ すごいな。

 サイトを見ていて気になったのが、コンピュテーショナルフォトグラフィー、めちゃ推してるなってところでした。これは他の一眼メーカーも同じ感じですか?

ヤマー 最近各社意識するようにはなりましたね。コンピューテショナルフォトグラフィー、スマホで飛躍した技術ですが、カメラの進化にも使う。

マツ PixelやiPhoneにやられっぱなしじゃねーぞ、って。

ヤマー ですね。まぁスマホと違ってプロセッサパワーには限界があるんですが、それでもAI機能を実装できるようになったと。

マツ 「ハイレゾショットは複数枚画像を合成することにより、ノイズを約2段分改善。ハイレゾショットは圧倒的な高画素と低ノイズを実現」ってのは面白いと思ったんですが。これはPixelであったような機能ですかね。

ヤマー 複数枚の画像をもとに解像度を高めるという意味では、ハイレゾショットとPixelの超解像ズームは近いかもですね。複数枚の画像から高解像度の画像を生成するのは他社でも似た機能がありますが、手持ちでも使えるのは手ブレ補正が超強力なOMならではの機能ですね。

マツ 手前から奥までピントの合った被写界深度の深い写真を撮影できる「深度合成機能」は?

ヤマー これiPhoneやPixelだけでなく、簡単に深度合成できるってのは他のカメラメーカーだとパナソニックが「フォーカス合成」として実装していたりします。

マツ ですよね。良さげな新機能が盛りだくさんで。ああ、まだカメラにできることって残ってるんだって思いました。

ヤマー フルサイズだと顕著なんですが、センサーが大きなカメラで小さなものを寄って撮ろうとすると、ピントが薄くてあとはボケボケになってしまいます。かといって、絞りを絞りすぎると今度は回折現象でぼやっとした画になっちゃいます。

 他の機能もスマートフォンでは見たことないです。OMオリジナルですね。

マツ なるほど。

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