米紙Wall Street Journal(WSJ)とCNBCは2月24日(現地時間)、米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏と弟のキンバル・マスク氏を、インサイダー取引の疑いで調査していると報じた。キンバル・マスク氏は、イーロン・マスク氏の米Tesla株売却の直前に同社株を売却している。
イーロン・マスク氏は2021年11月7日、Twitterで「最近、(株の)含み益が税金逃れの手段になっているといわれているようだ。そこで私のTesla株の10%を売ろうと思うんだが、支持する?」とアンケート付きでツイート。8日から数十億ドル規模で自社株を売却した。キンバル・マスク氏はツイートの前日(6日)に同社株を売り払っている。
Teslaの株価は、21年10月1日には775ドルだったが1カ月で急上昇。11月4日には1230ドルに達した。マスク氏のツイート以降、9日には1024ドルまで下落した。
CNBCによると、SECは報道についてコメントしていないが、イーロン・マスク氏は「SECが機密情報をWSJに漏らした」と主張。WSJは情報源を明かしていないという。
SECは18年8月にも、ツイートにより投資家を混乱させたとしてイーロン・マスク氏を証券詐欺罪で提訴。9月には和解したが、イーロン・マスク氏は会長を退任していた。
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