ロシア連邦政府の通信・メディア監督当局Roskomnadzorは2月25日(現地時間)、米Meta(旧Facebook)のSNS、Facebookへの国内でのアクセスを部分的に制限する措置を講じると発表した。ロシアは24日、ウクライナへの侵攻を開始した。
Roskomnadzorは公式Facebookページに、「ロシアのメディアを守るための措置が取られた」と投稿。Facebookがロシアの国営メディアRIA Novostiを含む4つのメディアのアカウントを制限したことがロシアの連邦法に違反するためとしている。
RIA Novostiによると、Facebookは24日、同メディアが虚偽の情報を広めているとしてFacebookページに90日間の制限を課したという。
本稿執筆現在、FacebookのRIA Novostiのページは少なくとも日本では表示できるが、投稿には「ロシア政府の管理下にあるメディア」というラベルが付いている。
ロシア当局は、外国のSNSでロシアのメディアや公人のアカウントの「不当なブロック」が増えているとし、ロシアのユーザーに対して国のSNSを利用するよう促している。
Metaのグローバルアフェア担当副社長を務めるニック・クレッグ氏は25日、公式Twitterアカウントで「ロシア当局は昨日、4つのロシアの国営メディアによるFacebookに投稿されたコンテンツのファクトチェックとラベル付けを停止するようわれわれに命じたが、われわれはそれを拒否した。その結果、ロシアはわれわれのサービスの使用を制限すると発表した」という声明文をツイートした。一般のロシア国民にはFacebook、Instagram、WhatsApp、Messengerを使い続けてほしいとしている。
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