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東京ドームに幅125mの巨大ビジョン登場 完全キャッシュレスに“顔パス”入場も

» 2022年03月03日 12時57分 公開
[ITmedia]

 過去最大のリニューアル工事を済ませ、3月2日のオープン戦でお披露目となった「東京ドーム」。日本最大級のLEDビジョン導入に加え、場内の完全キャッシュレス化や顔認証技術の本格導入などデジタル化を一気に進めた。

メインビジョンの幅は約125m(画像は東京ドーム提供)

 メインとなるLEDビジョンは上部が広いT字型で幅は最大約125m。中下段を合わせた総面積は1050m2と従来の約4.4倍に相当する。解像度は上段が1万2560×750ピクセル、中下段は2000×540ピクセル。

 レフト/ライト側それぞれの外野フェンス上部には東京ドームでは初のリボンビジョン(細長いLEDビジョン)を導入した。2面で計107mの幅があり、ホームランが出た時などはメインビジョンや音響・照明システムと連動して場内の一体感を高めるという。

場内コンコースにはデジタルサイネージを導入

顔パスで専用レーンからラクラク入場

 場内は完全キャッシュレス化し、売店や客席販売、チケットカウンターなどで現金は受け付けない。クレジットカードか「Suica」などの電子マネー、「PayPay」などコード決済の利用を促す。

 3月25日からは顔認証で入場や決済が行える「facethru」(フェイスルー)も動き出す。事前にスマートフォンアプリ「GIANTS APP」(iOS、Android)でIDや顔画像を登録した来場者は、入場ゲートの専用レーンが使える他、場内のグッズショップなどで手ぶらで買い物ができる。

 facethruはパナソニック システムソリューションズ ジャパンの顔認証クラウド技術「KPASクラウド」を利用した新サービス。2021年の3月から東京ドームで実証実験を実施し、マスクを着けていても99%以上の認証率を確認しているという。

顔認証にも対応する入場ゲート

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