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「地球の道路に飽きたところよ!」と言われた気がしたので、火星を走ってきたCloseBox(1/3 ページ)

» 2022年03月08日 08時44分 公開
[松尾公也ITmedia]

 室内に設置したロードバイクを漕いで、仮想世界内の自分のアバターを走らせる「Zwift」を相変わらずやっている。始めてからもうそろそろ1年だ。やろうと思ったら2分で運動を始め、10分もすれば汗をかくレベルのワークアウトができる、このご時世には最適のスポーツだ。

 最近は花粉が飛んでいるのでできるだけ外は走らず、スポーツジムもオミクロン株が収束するまでは行かないようにしているので、運動は家の中でできるZwiftに頼りっぱなしなのだが、従来の運動量をこなすには毎日合計で1時間半くらいは漕がないといけない。

 ただ、バーチャル東京「ネオ京」が追加されて以降、新しいコースが増えているわけではないので、毎回同じ、見知った風景ばかり。超長いコース以外は網羅済みだ。Zwiftアプリはバックグラウンドに回してYouTube動画や映画を見たりもしているが、その分、走っている感じが希薄になってしまいうというデメリットもある。かといって、ROUVYなどの実写版コースはどことなく違和感が残る。ピンク・レディーではないが、「地球の、道路に、あ・き・た・と・こ・ろ・よっ」というわけだ。何かちょっと変わったコースはないものかと調べていたら、あった。

photo SOL Cycling。最近、もう地球に飽きたんじゃない?

火星を自転車に乗って

 「SOL Cycling」というアプリ。「Had enough of Earth recently?」とある。地球に飽きたのなら、こっちにおいでよとうたっている、Steamで配布されていて、Windows用だけでなく、macOS版もある、マルチプレーヤーゲームだ。

 Mac版はmacOS MojaveまでのIntel版オンリーであるが、これを最新OSであるMontereyで動かしてみた(2018年版Intel MacBook Air)ところ、起動したので、つなげてみた。

 SOL Cyclingは、ZwiftやROUVYと同じく、ローラー台につなげたロードバイクを漕ぎ、センサーから得られる速度、ケイデンス(回転数)、パワーなどの数値を自転車用デバイスで標準的に使われている無線伝送方式であるANT+やBluetooth経由でPCに送り込む。ペダルを踏んだだけ、道を前に進むことができる、自分が実際に行う運動をバーチャルシーンに反映できる仕組みだ。

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