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映画「オネアミスの翼」、4Kリマスターで35年ぶり劇場へ 庵野秀明さんも参加した1987年の長編アニメ

» 2022年03月14日 16時09分 公開
[ITmedia]

 バンダイナムコアーツは3月14日、映画「王立宇宙軍〜オネアミスの翼」(1987年公開)の35周年を記念して4Kリマスター版を制作し、年内にリバイバル上映を行うと発表した。

「王立宇宙軍〜オネアミスの翼」 © BANDAI VISUAL/GAINAX

 当時の35mmマスターポジフィルムを山賀博之監督監修の元で4Kスキャン&リマスター。フィルムが持つ情報を鮮やかに再現するとしている。音声には手を加えずオリジナル版を使用する。上映館などの詳細は未公開。

 オネアミスの翼は1987年公開のアニメーション映画。後に「ふしぎの海のナディア」「新世紀エヴァンゲリオン」などを生み出すGAINAX(ガイナックス)が初めて制作した長編映画で、山賀博之監督をはじめ、助監督の樋口真嗣さん、作画監督の貞本義行さん、庵野秀明さんなど現在のトップクリエイター達が参加した。音楽監督は坂本龍一さんが務めた。

 ──人工衛星も満足に打ち上げられず、世間から「何もしない軍隊」などと揶揄されていた「王立宇宙軍」。主人公のシロツグ・ラーダットは仲間達と無為な日々を過ごしていたが、街で神の教えを説く少女リイクニに出会ったことで運命が代わる。周囲の反対を押し切って宇宙パイロットに志願したシロツグ。周囲を巻き込みつつ宇宙軍の名誉挽回をかけた有人宇宙飛行計画が始まった。

 公開当時は珍しい大人向けのアニメ作品ということもあり、興行収入は約3億4700万円とふるわなかった。しかし練り上げられた世界観や作画技術は高く評価され、今でも世界中にファンがいる作品だという。

神の教えを説く少女リイクニ
画像は2007年に制作したHDリマスターのもの
クライマックスのロケット打ち上げシーンは庵野秀明さんが手がけたという

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