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パン・チルト・ズームができるWebカメラでワンオペがはかどる 「OBSBOT Tiny 4K」の意外な使いどころ小寺信良のIT大作戦(2/3 ページ)

» 2022年03月23日 16時28分 公開
[小寺信良ITmedia]

簡単に使えるオートトラッキング

 今回はOBSBOT Tinyシリーズの4Kバージョン、「OBSBOT Tiny 4K」でいろいろテストしてみたい。

 スペックとしての最大解像度は4K/30Pだが、HD解像度では60P出力もできる。ただ、カメラとしてどの解像度が使用できるかは、PC側のソフトウェアの制御となる。レンズの視野角は86度なので、35mm換算でいうと焦点距離24mm程度だろう。ジンバル部の実行可動範囲は、パンで300度、チルトで90度。

 本体底部に三脚穴があるほか、マグネット式の固定具でノートPCのモニター部分にも固定できる。電源はPCとUSB-TypeC接続できるなら、ケーブル1本で済む。USB-A端子接続なら、別途電源供給する必要がある。また別売でリモコンもあり、カメラのPTZがコントロールできる。

photo 底部に三脚穴
photo キャリングケースも付属
photo 別売リモコン

 PC/Mac用に専用ソフトウェアが提供されている。ソフトウェア上で各種設定変更や、PTZのコントロールが可能だ。またキーボードショートカットも備えており、キーボードを使っての制御もできる。

photo コントロール用ソフトウェア「OBSBOT TinyCam」
photo 各種設定もこのソフトから行なう

 実際別売のリモコンは、USBキーボードとしてPC側にドングルを挿して使用する。リモコンモードになっているときは、PCのキーボードの一部が使えなくなる。リモコンがキーコードを叩いているからだろう。

 まずMacBook Airのディスプレイ上にマグネット式の台座を使ってセットしてみた。もともと内蔵のカメラ位置から10cmほど高くなっているが、それだけで印象は良くなる。「追跡モード」を「標準」もしくは「高速」にセットしておくと、ディスプレイを見やすい角度に倒しても、カメラが勝手に動いていいアングルにしてくれるので、それだけでも見栄えの質が上がる。

photo マグネット式台座でノートPCのディスプレイに固定

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