ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

23年卒の東大・京大生が注目する企業 3位ソニー、2位アクセンチュア 1位は?就職人気から占う今後のIT業界

» 2022年03月23日 16時57分 公開
[松浦立樹ITmedia]

就職人気から占う今後のIT業界:

エンジニアをはじめとするIT人材は今やIT業界のみならず、さまざまな業界のDXを支える存在だ。このコーナーでは、調査会社などが発表している就職人気ランキングから、向こう数年のIT業界・IT人材動向のヒントを探っていく。

 2023年に卒業予定の東大生や京大生は、どんな企業に注目し企業研究を始めているのか。社員の口コミなどを掲載する就職・転職プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワークが調査した結果、1位は野村総合研究所、2位はアクセンチュア、3位はソニーグループと、両大学とも同じ結果が続いた。

東大と京大の注目企業

 以下、東大生では、4位はPwCコンサルティング、5位はデロイトトーマツコンサルティング、6位はNTTデータとマッキンゼー・アンド・カンパニー、8位は三菱商事、9位は日立製作所、10位は富士フイルムに。京大生は、4位がNTTデータ、5位が関西電力、6位が富士フイルム、7位が日立製作所、8位はJR東海、9位はトヨタ自動車とPwCコンサルティング(同率)となった。

 その他20位までのランキングに入ったIT関連企業は、東大生の13位に日本IBMと楽天グループ(同率)。京大生は13位にパナソニック、20位に富士通がランクインした。

 オープンワークは「東大生のランキングではコンサルティングファームが全21社中7社と1/3の割合を占めており、外資系戦略コンサルティングファームも多くランクインした。京大生のランキングでは、関西電力やサントリー、パナソニック、島津製作所といった、関西に本社を置く企業が多くランクインした」としている。

東大・京大生よりも、早慶・MARCH生がIT業界に注目

 早稲田・慶應とMARCH(明治と青山学院、立教、中央、法政)のランキングも発表。早慶生の1位はアクセンチュア、2位はNTTデータ、3位は野村総合研究所がランクイン。MARCH生は1位はNTTデータ、2位はアクセンチュア、3位はオープンハウスが続いた。

早稲田・慶應とMARCHの注目企業

 その後、早慶生では4位はPwCコンサルティング、5位はソニーグループ、6位は東京海上日動火災保険、7位は富士通、8位はアビームコンサルティング、9位はデロイトトーマツコンサルティング、10位はベイカレント・コンサルティングに。MARCH生の4位はSCSK、5位はSky、6位は富士通、7位はサイバーエージェント、8位は楽天、9位はNEC、10位は野村総合研究所となった。

 20位までにランクインしたIT関連企業は、早慶生は13位に日立製作所、16位に日本IBM、19位に楽天グループ、20位にサイバーエージェント。MARCH生は、11位に伊藤忠テクノソリューションズ、14位に日本IBM、15位に日立製作所、17位に大塚商会、20位にオービックなどが入り、東大・京大生よりもIT業界に注目する傾向が明らかになった。

 この調査は、「OpenWork」に登録する23卒学生ユーザー13万6419人の検索企業を集計したもの。内訳は、東大生は2486人、京大生は1704人、早大生は4783人、慶應生は4013人、MARCH生(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)は1万2422人。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.