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23卒理系学生の「希望の就職先」、人気度でGoogleを超えたIT企業は?就職人気から占う今後のIT業界

» 2022年01月20日 08時00分 公開
[ITmedia]

就職人気から占う今後のIT業界:

エンジニアをはじめとするIT人材は今やIT業界のみならず、さまざまな業界のDXを支える存在だ。このコーナーでは、調査会社などが発表している就職人気ランキングから、向こう数年のIT業界・IT人材動向のヒントを探っていく。

 2023年に卒業予定の大学生・大学院生が「将来はここに就職したい」と考えている企業はどこか。就職情報サイトを運営する学情(大阪市)が、総合ランキングとは別に文系・理系ごとに集計、トップ30を公表した。理系は味の素(前回1位)、文系の1位は伊藤忠商事(同1位)だった。「IT・ソフトウェア・インターネット」カテゴリーのトップは、理系・文系ともにアマゾンジャパンだった。順位は理系で12位(同16位)、文系で22位(同24位)となった。

 理系のトップ10は、2位に旭化成(同3位)、3位にアサヒ飲料(同2位)、4位にロッテ(同5位)、5位にキユーピー(同6位)、6位に資生堂(同9位)、7位に森永製菓(同13位)、8位に任天堂(同20位)、9位に雪印メグミルク(同7位)、10位に花王(同32位)がランクインした。

理系ランキングトップ30

 文系のトップ10は、2位に講談社(前回3位)、3位に集英社(同5位)、4位にアサヒ飲料(同2位)、5位に任天堂(同9位)、6位に大日本印刷(同7位)、7位イオングループ(同6位)、8位にソニーミュージックグループ(同21位)、9位にKADOKAWA(同12位)、10位に味の素がランクインした。

文系ランキングトップ30

 IT企業関連では、理系で12位のアマゾンジャパン以外に、13位にソフトウェアベンダーのSky、23位にグーグルが入っている。電機メーカーでは24位にソニーグループも確認できる。一方、文系だと22位のアマゾンジャパン以外トップ30にはランクインしておらず、講談社や集英社などトップ30のうち8社がマスコミや出版関連企業だった。

 学情は理系でIT企業が多くランクインしたことについて、「コロナ禍でデジタル化が急速に進んだことが影響した」と考察。さらに、理系トップ10に入った企業は全て「R&D」や「データアナリスト」など職種別の採用を実施しており、理系学生は「ジョブ型」を好む傾向も明らかになったとしている。

 調査は、2023年3月卒業予定の全国の大学3年生と大学院1年生に実施。調査期間は2021年4月1日〜10月31日で、有効回答は8249人。最大5社までの選択式で回答させた。学情の「あさがくナビ」登録学生にメールで案内したWebフォームに加え、同社主催のイベント来場学生へのアンケート調査から算出している。

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