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Apple最後のデジカメを再起動したらMac Studioの祖先まで巻き込んだタイムトラベル的結末に立ちどまるよふりむくよ(1/5 ページ)

» 2022年03月28日 08時41分 公開
[松尾公也ITmedia]

 暖かくなってきたので家の片付けをしていたら、こんなものが出てきた。

photo QuickTake 200

 Appleの「QuickTake」には2つの意味がある。現在では、QuickTakeといえば、iPhoneの純正カメラアプリで写真モードになっているときに、○(白い丸)のシャッターボタンを長押しするか、右にスライドさせるとビデオ撮影を開始できる機能を指す。長押しの場合には離すと止まるが、右スライドだと離しても撮影は続く。スチルとムービーを簡単な操作で行き来できる。

 iOS 13からiPhone XS、iPhone XR以降に追加されたこの機能を、AppleはQuickTakeと呼んでいる。QuickにTake a Photo/Movieということなので、QuickTakeというのはストレートすぎるネーミングだ。覚えておいて損はない便利な機能だ。

 さらに、iOS 14からは物理ボタンでも可能になっている。音量ボタンのどちらかを長押しするだけでQuickTakeビデオを撮影できる。

photo 現在のQuickTake

 もう1つのQuickTakeは、20世紀に存在したカメラのことだ。

 Apple初のカメラ「QuickTake」は、1994年から97年までの4年間だけ存在した。「QuickTake 100」「QuickTake 150」「QuickTake 200」の3つのモデルがあり、最初の2つはコダックとチノンとの共同開発で、最後のQuickTake 200だけが富士写真フイルムとAppleによる共同開発。見つけたのはこれだ。

 1995年に発売された後継機QuickTake 150は、単に記録枚数が2倍になっただけ、とWikipediaには記載されているが実際には異なる。MacUserの記事によれば、クローズアップレンズが付属してファインダーの解像度も上がっているなどさらに違いがある。

photo QuickTake 150発売のニュース
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