ダイソンは3月30日、同社初のウェアラブルデバイスであるノイズキャンセリング機能と空気清浄機能を兼ね備えたヘッドフォン「Dyson Zone」を発表した。ハウスダストや粒子状物質、有害なガスなどの空気中の汚染物質とノイズを除去できる。
イヤーカップに内蔵したモーターとコンプレッサーで空気を取り込み、2層のフィルターで空気を浄化。口元のシールドを通して、着用者の鼻と口元に送る。シールドは顔に接触しない非接触型。浄化速度は3段階に切り替えられ、場面に応じて自動で切り替える機能も搭載する。
利用できるモードは、ノイズキャンセリング機能が有効になる「アイソレーションモード」と、シールドを口元から外すことでノイズキャンセリングと空気清浄機能をオフにする「会話モード」、サイレンやアナウンスなどの重要な音を増幅し、周囲の状況を認識できるようにする「トランスペアレンシーモード」の3種類。
同社は、世界保健機関(WHO)が「世界の10人に9人が、WHOガイドラインの基準値を超える汚れた空気を取り込んでいると推計している。また、1億人以上が、健康を害するほどの騒音に長期的にさらされている」と指摘していることを受け、問題解決のため6年の歳月をかけてDyson Zoneを開発したとしている。
Dyson Zoneは、2022年秋から一部地域で、同社の店舗やECサイトで販売を始める予定。30日時点で日本での展開有無や時期は未定という。
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