近年、マーケティング活動を自動化して見込み客を育成する「マーケティングオートメーション」(MA)の市場が拡大している。なぜ企業はMAツールを導入すべきなのか? IT製品レビューサイト「ITreview」の解説記事を一部抜粋して紹介する。
ITreviewは国内最大級のIT製品/SaaSレビュープラットフォーム。製品ごとにユーザーの口コミを日々蓄積し、それに基づく分かりやすい比較を可能にしている。
MA(マーケティングオートメーション)とは、マーケティング活動を自動化することにより、見込み客を育成するツールやソフトのことをいいます。矢野経済研究所による「DMP/MA市場に関する調査」によると、MAのマーケット規模は年々拡大を続け、2021年のDMP/MA市場規模は600億円となることが見込まれています。
インターネットの普及により、さまざまな情報にあふれた現在は、顧客の興味はより複雑化し、ニーズの抽出が困難な時代となっています。そんな中、MAは最良のコンテンツの提供や営業による最適なアプローチを行うために導入・活用されています。MAが果たす役割には、主に以下の4つが挙げられます。
マーケティング戦略はユーザー情報の収集からスタートします。メールやWebサイト・動画やSNSなどバリエーションに富んだ情報の中、顧客のライフスタイルの多様化に合わせ、マーケティング戦略も細部まで丁寧な対応が求められます。
顧客から収集した情報は、それにふさわしい方法で蓄積を行います。
ユーザー情報の収集・蓄積後、見込み客の育成を行います。近年注目されているOne to Oneコミュニケーションを実現するためには、見込み客のリスト登録や招待メールの配信・テレアポなどの業務が欠かせません。見込み客の求める情報を最適なタイミングで提供できれば、購買意欲を育てることにもつながります。
メールの開封や未開封・自社サイトへの訪問など、個々の顧客のオンラインアクションを追跡することで、顧客行動などの情報を一元化することができます。一元化した情報は、マーケティング戦略や収益過程などの効果測定にも利用できます。そのため、PDCAサイクルもスピーディーに回すことが可能になります。
また、MAツールはBtoBだけでなく、BtoCでも利用できるように設計されています。BtoBのツールでは、名刺管理やセミナー・イベントなどの受付管理と連携できるものが増加しています。BtoCルールは、見込み客の一元化が可能であり、顧客優先のマーケティングを支援します。
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