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GoogleのAIと人間が共闘、コロナ禍で苦しむお店を救う取り組みはここまで進んでいるGoogleさん(2/3 ページ)

» 2022年04月10日 09時35分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

営業時間を自動更新

 コロナ禍で多くのお店が営業時間を変えています。近所のカフェのオーナーも、まん延防止等重点措置に合わせて「心が折れそう」と言いながら営業時間を変えたり休業したりしています。とてもGoogleマップにデータを入力するような心の余裕はありません。

 Googleはそんなお店とユーザーのために、表示されている営業時間が間違っている可能性を自動的に識別し、AIが生成した予測で営業時間を更新する機械学習モデルを開発しました。

 あるお店が最後にビジネスプロフィールを更新した日、類似するお店の営業時間情報、お店の混雑時間帯情報などのデータに基づいて判断します。例えばビジネスプロフィールが1年以上更新されておらず、定休日のはずの日の混雑時間情報が表示されていれば、表示されている営業時間は怪しいです。

 chek business hours 営業時間が正しいかどうか判断するために、AIは「混雑する時間帯」やビジネスプロフィールがいつアップデートされたかをチェックします

 AIは、怪しいと思ったお店について、さらに(もしあれば)お店のWebサイトの情報、お店のストリートビュー画像(看板に営業時間が表示されてるかもしれない)、ローカルガイドのレビューなども解析します。

 さらに、日本を含む数カ国では、Duplexで直接お店に電話し、営業時間を確認します! Duplex、日本でももう使ってるのか!

 duplex 音声アシスタントが電話する「Duplex」

 Googleは「今後6カ月で世界中の2000万以上の企業の営業時間を更新する予定」としています。

 今度カフェに行ったら、オーナーに「Googleさんから電話きた?」って聞いてみよう。

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