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TP-Link製Bluetooth機器でMACアドレスが重複 「他社も同様」と説明 BUFFALO、IODATAは否定

» 2022年04月13日 18時30分 公開
[谷井将人ITmedia]

 MACアドレスが重複しているBluetoothレシーバーがあった――そんな投稿がTwitterで話題になった。投稿によると、中国ネットワーク機器メーカーのTP-Linkが販売するBluetoothレシーバーにおいて、原則同じものは存在しないはずのMACアドレスが重複しており、2台同時に使用できないという。事実関係をTP-Link日本法人に尋ねた。

 話題になったのは同社のBluetoothアダプター「UB500」。PCのUSBポートに挿入することで、Bluetooth通信機能を付加する製品だ。TP-Linkによると、同製品でMACアドレスが共有されているのはミスではなく仕様という。MACアドレスはネットワーク機器に振り分けられる識別番号。原則として全ての機器に異なる番号が割り振られる。

 複数の個体でMACアドレスが重複している理由についてTP-Linkは「ほとんどのユーザー環境でユーザー1人につき1台のアダプターを利用すると想定している」と説明した。

 加えて、「TP-Linkは世界的に市場調査も行っており、ほとんどのブランドが同じMACアドレスを使用していることを確認している」(同社)と、この仕様が一般的である旨を主張した。

 一方、BluetoothアダプターなどのPC関連製品を製造販売しているバッファロー(愛知県名古屋市)にも、MACアドレスの重複があるか尋ねたところ「MACアドレスの重複は原則ない」との回答を得た。アイ・オー・データ機器(石川県金沢市)も「(MACアドレスが重複すると)検査ではじかれるため重複することはない」としている。

 TP-LinkはUB500がTwitterで話題になったことを受け「本社は今回初めて本件についてフィードバックをいただいたため、より多くの環境に対応するために異なるMACアドレスで製品をアップデートできるかどうかを確認します」とコメントした。

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