ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

イーロン・マスク氏、Twitterに買収提案 約5兆円規模に 「Twitterには並外れた可能性がある」

» 2022年04月14日 21時00分 公開
[山川晶之ITmedia]

 EVを手かげる米Tesla CEOのイーロン・マスク氏は4月13日(現地時間)、米Twitterの全株式を取得すると同社に提案したことが明らかになった。1株あたり54.2ドルを提示。マスク氏はすでに9.1%の株式を取得しており、追加取得分で約4.9兆円、既に取得した株式分を合わせると買収額は5兆円を超える計算になる。

SECが公開した書簡

 マスク氏はTwitter株式の非公開化を訴えており、Twitter取締役会議長のブレッド・テイラー氏あてに「世界中に言論の自由を実現するプラットフォームになる可能性を信じ、Twitterに投資した。言論の自由は民主主義が機能するための社会的必要事項」「しかし、現在の形では、社会的要請に応えることも繁栄もできない」と説明。「Twitterには並外れた可能性がある。それを解き放つ」と語っている。

 もし提案が受け入れられない場合、マスク氏は「株主としての立場を再考する必要がある」としている。

 同氏は、4月4日に米証券取引委員会(SEC)へ提出した書類で、約9.1%のTwitter株を取得していたことが判明。Twitterはマスク氏を取締役に迎え入れようとしたが、9日朝に辞退している。同氏は、8000万以上のフォロワー数を抱えており、熱心なTwiterユーザーとしても知られている。報告書の提出前後では、Twitterの方向性や新機能に関して複数回にわたってツイートしていた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.