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Tesla決算、売上高81%増、粗利益率は過去最高 「今年は150万台生産できる」とマスクCEO

» 2022年04月21日 08時43分 公開
[ITmedia]

 米Teslaは4月20日(現地時間)、2022年第1四半期(1〜3月)の決算を発表した。売上高は前年同期比81%増の187億5600万ドル、純利益は約6.6倍の3億3200万ドル(1株当たり純利益は3ドル22セント)だった。売上高、純利益ともにアナリスト予測(売上高は178億ドル、1株当たり純利益は2.26ドル)を大きく上回った。

 tesla

 電気自動車の販売価格を引き上げたことで、新型コロナの影響によるサプライチェーンや工場の問題の影響が相殺された。また、他社への温暖化ガス排出枠販売収益が31%増になり、売り上げと純利益に貢献した。

 自動車の売上高は87%増の168億6000万ドル。粗利益率は過去最高の329%だった。

 イーロン・マスクCEOは決算発表後の電話会見で、納車の伸び率は数年間は年50%を達成できる見通しだと語った。「今年は150万台生産できる可能性が高い」という。

 tesla 2 左から、納車台数、キャッシュフロー、純利益の推移グラフ

 同氏はまた、完全自動運転の実現には予想より時間がかかっていることを認めた。現在Teslaはドライバー向けにFSD(フルセルフ ドライビング)のβプログラムを提供している。マスク氏はこのプログラムへの参加を呼び掛けた。

 8日のGiga Texas落成イベントで発表したロボタクシーについては、来年イベントを開催し「2024年の量産を目指している」とのみ語った。


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