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無限に増殖するブラウザのタブをすっきりまとめる方法 整理整頓でスマートなビジネスパーソンに明日から使えるITトリビア

» 2022年04月27日 19時11分 公開
[吉川大貴ITmedia]

 Webブラウザのタブ。それはPCで仕事をしていると際限なく増えるものだ。朝は2〜3個なのに、気付いたら20や30、それ以上に膨らみ、終業まで整理できないまま、なんてことも珍しくない。

 ただ、タブが多いとそれだけ業務に無駄な手間が生じる。さっき取ったメモは行方不明になる。メールのタブがどこか分からず、仕方なしに新しく開くと、タブはさらに増えていく。「Google Meet」など、ブラウザで使えるWeb会議ツールを使っていると目も当てられない。筆者のように、気付けば無数のタブに埋もれる毎日を過ごすことになる。

photo あまり整理できていないときの筆者のブラウザ。50タブ以上ある

 新しくウィンドウを開いてもすぐにタブだらけ。ブラウザの動きも遅くなる。これ、どうにかならないか──そう思って同僚に相談したところ、答えとしていくつかの解決方法が返ってきた。試してみるとたちまちブラウザがすっきりしたので、筆者のようにタブに埋もれがちな人がスマートに仕事をするテクニックとしてまとめた。

Chromeの「グループタグ」機能

 Chromeブラウザを使っている場合、2020年5月に追加された「グループタグ」機能を使うことで、タブをグループ分けできる。グループはタブを右クリックすることで作成可能。色と名前も設定できる。

 別のタブを右クリックして「タブをグループに追加」ボタンを押すか、左クリックでドラッグ&ドロップすれば、特定のグループにタブを加えられる、グループは左クリックでグループ名だけを表示する状態と、グループ内のタブを表示する状態を切り替えられるので、使わないタブを非表示にしておけば、ブラウザの見た目をすっきりさせられる。

photo グループタブで整理した様子

 例えば筆者は、Gmailや社内連絡ツールをまとめた「メール・連絡」グループや、記事のネタとなるWebサイトなどをまとめる「ソース・資料・ネタ」グループなどを作成。タブの数はそのままに、見た目をすっきりさせることができた。

 このグループ機能を強化するようなChrome拡張もいくつかある。例えば「Acid Tab」は、URLを基に特定の共通点を持つタブを自動でグループにまとめられる。例えばGoogleの検索結果を全て「Google」のタブに自動でまとめることが可能だ。Acid TabのようなChrome拡張を使えば、さらに画面がすっきりするかもしれない。

いつものアプリを即起動 呼び出し用ブラウザ「Biscuit」

 ただ、グループにまとめたらまとめたで「いつも使っているあのWebアプリはどこだっけ」となり、探すのが面倒で新しくタブを開いてしまうこともよくある。そこで役立ったのが、よく使うWebアプリをすぐに呼び出せるWebブラウザ「Biscuit」(ビスケット)だ。

 Biscuitでは、「Gmail」「Google Drive」といったよく使うWebアプリをサイドバーに登録し、ワンクリックで呼び出せる。Webアプリは一覧から選べるほか、URLを入力すればリストにないものも登録できるので、取りあえず利用頻度の高いものをかたっぱしから放り込むことも可能だ。

photo Biscuitの利用イメージ

 Webアプリはグループ化も可能。例えば「仕事」と「プライベート」に分けたり、業務の分野ごとに分けたりできる。メインのブラウザとは別に、アプリを呼び出して使う専用のサブブラウザとして使えば、タブが無意味に増える事態を防げる。筆者は利用頻度の高いSNSや記事のPV確認ツールなどをこちらに登録することで、タブの増殖を抑えられた。

 実は、Biscuitのようなツールは他にもある。チャットツールをまとめられる「Franz」や、約600のWebアプリに対応する「Station」、よく使うサービスを一つのウィンドウにまとめられる「Rambox」などだ。いずれも有料の上位プランがあったり、特定の分野に特化していたりと特色がある。

 「部屋がきれいな人は心がきれい」などといわれるように、ブラウザのタブが整理できていると、他人に見られたとき「おっ、いい感じかも」と思ってもらえるかもしれない。連休が近づき、仕事を片付けにかかっている人も多いだろう。ついでなので、ブラウザもお片付けしてみてはどうだろうか。

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