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ヤフオク!とPayPayフリマ、子どもが誤飲するおそれのある出品に新ルール マグネットや水で膨らむボールなど

» 2022年05月16日 19時05分 公開
[ITmedia]

 ヤフーは5月13日、子どもが誤って飲み込んだりすると危険なおもちゃを出品する際には商品説明で注意喚起するよう「ヤフオク!」と「PayPayフリマ」の出品ルールを変更すると発表した。30日にガイドラインを改定する。

ヤフーの告知

 ネオジム磁石を用いたマグネットボールやマグネットパズル、高吸水性樹脂を用いた水で膨らむボールなどが対象。出品者に対し「絶対に口に入れたり、飲み込んだりしないでください」など注意事項の記載を求める。

 ネオジム磁石や高吸水性樹脂を使った玩具は、国民生活センターなどが子どもの誤飲による危険性を指摘している。今年4月には壊れたマグネットパズルの磁石2個を2歳の男の子が誤飲した事例が発生し、取り出すためには手術が必要だったという。

 水を吸って膨らむボールによる事故は継続的に発生しており、国民生活センターは2015年から数回にわたって注意喚起している。21年は6月から12月までの半年間で誤飲した乳幼児が腸閉塞を起こした事故が4件発生。海外では死亡に至った事例も報告されている。

腸液を想定した模擬液に浸したところ、直径15mm程度のボールが40mm近くに膨らんだという(国民生活センターの資料より)

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