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Googleの新キャンパスはガメラデザインで中身もすごいGoogleさん(2/3 ページ)

» 2022年05月21日 08時24分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

開放的なオフィスとサステナブルな仕組み

 Appleのキャンパスも広い土地なので低層(地上4階地下2階)ですが、こちらも贅沢に2階建て。BIGのプレスリリースによると「サンフランシスコで最も高いオフィスビルと同じフロア面積を平面にすることで、活気あるコミュニティを形成した」と。確かにフロアが分かれているとつい階段を上り下りするのが面倒で顔を見に行かなかったりします。

 bayview 3 1階は交流スペースで2階がオフィス。なんだか開放的過ぎて落ち着かない気がするけど

 それに、平面で屋根が広いので、龍の鱗みたいな太陽電池屋根で効率的に電気を作れるし、オフィスに自然光を取り入れやすい。

 bayview 4 9万枚のソーラーパネルでできた屋根

 サステナビリティについても考えられていて、太陽光エネルギーだけでなく、水も「すべての雨水と排水を収集、処理、再利用するための独自のオンサイトシステムを構築した」そうです。つまり、地元当局の下水処理は使わずに、独自の排水処理システムまで作っちゃいました。飲料水以外の、オフィスの冷却や水洗トイレの水などをこれでまかなう。龍の鱗屋根は雨水も集めやすくなっています。こういうのを「ウォーターポジティブ」と言うそうです。

 bayview 5 「独自のオンサイトシステム」の説明図

 換気も100%外気を活用。環境にだけでなく、もちろん従業員が快適に働けるような設計になっています。

 キャンパスもGoogleの製品の1つのように、いろんな工夫がこらされています。それを紹介したくて、本まで出版しちゃいました(無料で読めます)。

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