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キヤノン、APS-Cミラーレス「EOS R10」投入 RFマウントのエントリー機 約12.8万円

» 2022年05月24日 23時00分 公開
[山川晶之ITmedia]

 キヤノンは5月24日、「EOS R」シリーズで初めてのAPS-Cミラーレスカメラ「EOS R10」を発表した。エントリークラスに属するモデルで、同社はR10と同時にハイエンドAPS-Cミラーレス「EOS R7」をお披露目している。

「EOS R7」(左)と「EOS R10」(右)

 センサーは約2420万画素のCMOSセンサーで、映像エンジンは「DIGIC X」。常用ISO感度は最高3万2000。HDR PQ撮影に対応する。AFは「デュアルピクセルCMOS AF II」に対応する。人間の瞳や顔、頭部、胴体の検出に加え、犬、猫、鳥の検出が可能だ。モータースポーツ撮影に有効な、2輪や4輪などの乗り物優先モードもある。

「EOS R10」(左)と「EOS Kiss X10」(右)との比較

 メカシャッターは最高1/4000秒(R7は1/8000秒)、電子シャッターは最高1/1万6000秒。連写は、EOS R7と同様、最高約15コマ/秒の撮影が可能。電子シャッター時でも最高約23コマ/秒(R7は30コマ)で連写でき、シャッターボタンを押す0.5秒前から撮影するプリ撮影にも対応。クロップにはなるが、最高約30コマ/秒で連写できる「RAWバーストモード」もある。

 6Kオーバーサンプリングによる4K(29.97/23.98fps)撮影に対応。クロップであれば4K60pの撮影も可能。その他、1080p/120fpsのハイフレームレート撮影が利用できる。連続2時間の動画撮影が可能。キヤノンのクラウドサービス「image.canon」を使い、YouTubeでのライブストリーミング配信も可能だ。内蔵マイクはノイズキャンセリングに対応している。

 動画撮影時は、レンズ内手ブレ補正に加え、動画電子手ブレ補正を協調動作させることで、安定した手持ち撮影が可能としている。オプションの「トライポッドグリップ HG-100TBR」を装着することで、安定した自撮りが可能。リモコン機能もあり、手元で操作できる。

自撮りやVlog用途に最適な「トライポッドグリップ HG-100TBR」

 ボディは、104万ドットの3インチバリアングル液晶に加え、236万ドットのEVFを搭載。画素数はR7と同じだが、ファインダー倍率がR7は1.15倍に対し、R10は0.95倍と小さくなっている。UHS-II対応のSDカードスロットを内蔵。USB Type-Cポートを内蔵しており、充電・給電に対応する。EOS R7にはないポップアップストロボも内蔵する。重さは本体のみで約382g、バッテリーとSDカードを含めると約429g。

「EOS R7」(左)と「EOS R10」(右)の操作部分

 価格は、本体が12万8480円。EOS R7/R10と同時に発表された、繰り出しタイプの標準レンズ「RF-S 18-45mm F4.5-6.3 IS STM」とのセットが14万3880円、高倍率ズーム「RF-S 18-150mm F3.5-6.3 IS STM」とのセットは17万6880円。発売時期は7月下旬を予定している。

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