逆に注目すべき大きな共通点が2つある。
1つはAF。EOS R5/R6で急激に進化し、R3で熟成された賢くて速い被写体認識AFがR7にもR10にも搭載されているのだ。人物に加えて動物(犬や猫や鳥)や乗り物も自動検出してくれる。エントリーモデルにもこのAFが搭載されたのはすばらしい。
また、超高速連写も対応。メカシャッター時は秒15コマ、電子シャッター時は秒30コマ(R7)か秒23コマ(R10)。R10の方がちょっと遅いが、それでも十二分すぎる連写性能だ。
ボディ内手ブレ補正の有無という大きな違いはあるけど、高感度性能、AF性能、連写性能などは同じで、R10でも十分に高性能ミラーレス一眼なのである。
操作感も両者とも変わらないのだが、R7は1つ新しい操作系を入れてきた。これは実に良いアイデアだと思う。
AF枠を動かすスティックの周りにダイヤルを付けたのである。
今までのカメラではなかった趣向だ。従来のEOSは背面のダイヤルを回すのにちょいと親指をくにっと曲げる必要があったけど、それがなく親指の位置をそのままに基本操作ができるのである。
ちょっと使って見たけど、すごく快適。
このアイデアは将来のEOS Rでも採用される気がする。
さらに、EOS R7はボディ内手ブレ補正を生かした新機能を入れてきた。それは自動水平補正。
カメラの傾きが微少であれば、それを補正するようにセンサーが少し回転して、自動的に水平を維持してくれるのである。
これは良さげだ。
かくして、APS-Cサイズセンサーのハイエンド機EOS R7と、エントリー機EOS R10。どちらもコンパクトで扱いやすい優れたミラーレス一眼といえよう。画質や実際の使い勝手、新しい撮影機能などはいずれきっちりとレビューしてみたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR