なんと、キヤノンのEOS RシリーズにAPS-Cサイズセンサーのモデル「EOS R10/R7」が登場したのである。
第1期の「EOS R/RP」、第2期の「EOS R5/R6/R3」。その中で、小型レンズがけっこう揃ってきたので、次はそのレンズに似合う軽量な廉価モデルだな、型番からしてEOS R7は来そうだな、と予想はできたのだけど、APS-Cサイズセンサーの上位モデルだとは。
そもそも一眼レフの「EOS 7D」はAPS-CサイズセンサーだったのでEOS R7がそうであっても不思議はないのだが、キヤノンはすでにEOS MシリーズというAPS-Cサイズセンサーを使ったミラーレス一眼を揃えているところに投入するのだから、どんなカメラに仕上がったのか気になるところである。
5月24日の新製品発表会で実機を触ってきたのでさっそく紹介したい。登場したのは上位モデルのEOS R7と、エントリーモデルのEOS R10である。
EOS R7とR10は兄弟機。
大口径のRFマウントの真ん中に小さくAPS-Cサイズセンサーが入ってる様子が印象的だ。
センサーサイズは同じだけど、上位モデルのR7は約3250万画素、エントリーモデルのR10は約2420万画素と画素数が違うけれども、どちらも十二分な性能だ。
両者を見比べると大きな違いが2つ感じられる。
1つはセンサー部分。同じサイズのセンサーなのにR10の方が小さく見える。実はR7はボディ内手ブレ補正付き、R10はボディ内手ブレ補正なしなのだ。R7はセンサーが動く分、ちょっと大きめの開口部なのである。
もう1つはグリップの高さ。
どちらもコンパクトなボディなのだが、R7の方がシャッターボタンの位置が高くグリップが縦に長い。上位モデルだけあり、多少大きな手でもぎゅっと握れるわけである。
さらに位置付けの違いを感じさせるのはバッテリーとメディア。R7はSDXCカードのデュアルスロットでバッテリーはR5/R6と同じ大容量のもの。R10はシングルスロットでバッテリーは小型のもの。
これだけでターゲットが違うってのが分かる。
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