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APS-Cサイズの「EOS R」が誕生した荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/3 ページ)

» 2022年05月25日 12時30分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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RFマウントにAPS-C専用のレンズも登場

 フルサイズセンサーオンリーだったEOS RにAPS-Cサイズセンサー機が追加されたとなると、レンズはどうするの? ってのが気になるところ。

 今回、ボディに合わせて2本のAPS-Cサイズセンサー用レンズが発表された。

 RF-S 18-45mmとRF-S 18-150mmだ。

EOS R7のレンズキットはこの18-150mmとのセットのみとなる
EOS R10に装着した18-45mm。沈胴式でレンズを繰り出して撮影する。マウントより少し細くなっているのがポイント

 この2本はAPS-Cサイズ専用のRF-Sレンズだ。

 ってことはキヤノンはEF、EF-S、EF-M、RF、RF-Sの5つのマウントを持つことになるの? と思うわけだが、キヤノンによるとRFとRF-Sは同じマウントという扱いだという。

 ややこしいのだけど、EF-SレンズをEFマウントのカメラにはつけられなかったのに対し、RF-SレンズはRFマウントのカメラにも付けられる(つまりマウントとしては同じ)から。RF-Sレンズをフルサイズセンサー機に付けると、自動的にクロップされる仕様になっているという。

 逆に、今回のR7/R10にフルサイズセンサー用のRFレンズを付けることはもちろん問題ない。

 それどころか、小型軽量のRFレンズはR7/R10に付けても似合うのである。

EOS R10に16mm F2.8を装着。まったく違和感なく、26mm相当の広角レンズとして使える。スナップ用レンズとしてイケそう
EOS R10に800mm F11を装着。超小型軽量の1560mm相当超望遠システムができちゃうのはすごい

 これはイケそうで、特に小型軽量の望遠レンズはEOS R7に装着すると活躍しそうだ。RF 100-400m F5.6-8.0なんか、EOS R7につけたら160-640mm相当の超望遠ズームになるのだから。

 2本のRF-Sレンズがどちらも18mmスタート(29mm相当)とイマドキの標準ズームとしては広角側が弱いのは気になるけど(EOS M用の標準ズームでも15mmスタートなのに)、カメラとしては非常によくまとまっていて性能的にも優れており、ヒットしそうな気がする。個人的にはEOS R7がとても魅力的だ。

 いずれ、EOS MシリーズもRシリーズに吸収され、EOS Kiss Rが登場しても不思議はなさそうだ。

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