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Appleの新チップ「M2」 M1比でCPU18%、GPU35%高速化 8KやProRes専用ビデオエンジンも(1/2 ページ)

» 2022年06月07日 09時30分 公開
[山川晶之ITmedia]

 米Appleは6月6日(現地時間)、同社の開発者向けカンファレンス「WWDC22」にて、自社開発の新型チップ「Apple M2」を発表した。搭載製品として、MacBook AirMacBook Pro 13インチを同時発表している。

「Apple M2」。ユニファイドメモリが24GBに増えた

 前モデル「Apple M1」の発表から約1年半での刷新となったが、電力効率を高めつつ、M2はM1比でCPUは18%、GPUは35%、AI処理は40%高速化したという。ユニファイドメモリの容量/帯域幅も増えており、M1は最大16GBだったメモリ容量も、M2では24GBに拡大。帯域幅もM1比で50%広い100GB/秒の転送速度を確保している。

 CPUは、性能コア4/効率コア4のオクタコア。M1と構成自体は同じだが、性能コアはキャッシュの容量を拡大し、効率コアも強化することで、マルチスレッド性能を引き上げたとしている。GPUは、M1の8コアから2コア追加して、最大10コア(8コアモデルも存在する)に拡張している。

 プロセスルールは第2世代の5nmで、総トランジスタ数は200億個。M1と比べて25%増加しており、ダイサイズを見ると一回り大きくなっているのが分かる。

Apple M1とM2のダイサイズの比較

 メディアエンジンも強化されている。8K(H.264/HEVC)動画に対応するビデオデコーダーを搭載。ProResビデオエンジンを搭載したことで、4Kでは最大11ストリーム、8Kでは最大2ストリームの再生が可能。Final Cut Proでの複雑なタイムライン編集などは、M1と比較して40%高速化しており、ProResへの変換スピードも、M1比で3倍に高速化されたとしている。

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