米Metaは6月13日(現地時間)、メタバースプラットフォーム「Horizon Worlds」の新機能「Voice Mode」を発表した。“友達”以外のユーザーから話しかけれても、その音声を“意味不明な親しみやすい音”に変換する。
Voice Modeで「Garble voices」に設定すると、周囲にいる知らないユーザーのアバターの発言はgarble(意味不明な、という意味。IT業界では「文字化け」という意味でも使う)になる。不快な言葉をかけられても内容を知らなくて済む。
自分のアバターの名前にはGarbleモードにしていることが分かるアイコンが表示され、聞こえているのに無視しているのではないことが分かるようになっている。
Voice Modeは初期設定ではノーマルで、後からGarbleモードを選択する。Garbleモードにしていても、コントローラを持つ手を自分の耳のそばに持っていくと、一時的にノーマルモードに切り替えて相手の発言内容を聞くこともできる。
Horizon Worldsの公共のスペースでは、見知らぬユーザーのアバターとも接触する可能性がある。この機能で言葉の暴力に遭う可能性は低くなるかもしれない。
同社は2月には、自分と他のユーザーのアバターとの間に約1.2mの境界線を設定する「個人境界線」機能を追加した。初期設定で、友達以外のユーザーがこの境界線を超えてパーソナルスペースに侵入できなくなっており、アバターからの暴力や嫌がらせを防げるようになっている。
さらに、他のユーザーによる不適切な行為を報告し、そのユーザーに警告を表示させる機能も追加した。
Horizon Worldsは日本ではまだ提供していないが、米国、カナダに加え、同日英国でも提供を開始した。今後も提供地域を拡大していく計画だ。
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