1MOREは2013年中国で創業した音響機器メーカーで、廉価ながら高性能のイヤフォンをリリースするメーカーとして、日本でも徐々に知られるようになってきている。それが一躍、イヤフォンマニア以外からも注目を浴びるようになったのは、昨年夏に「ComfoBudsZ」が発売されてからだ。
カナル型イヤフォンで寝る時の問題点は、横を向いたときにイヤフォンがまくらに押されて耳にめり込んでしまい、イヤピースが奥に入りすぎて取れなくなったり、最悪の場合は外耳道を傷つけてケガになる恐れがあるところだ。それは多くのイヤフォンでは、ボディー部が耳から出っ張っているためである。
ComfoBudsZは通称「寝ホン」と言われている通り、装着したままで寝落ちできる「睡眠イヤフォン」という特徴を持っている。片側の重量が約2.7gと軽量であるばかりか、ドライバにBAを採用してサイズを小型化している。
なにしろボディー部の厚みが実測約9mmしかなく、耳から出っ張らないのだ。またノズル部も短いため、そのまま横を向いてもイヤフォンが耳にめり込まない。
その代わり、小型化するためにいろいろなものをそぎ落としている。まずマイクを搭載しないため、通話機能がない。当然ノイズキャンセリング機能もない。タッチセンサーもない。バッテリーはイヤフォン本体で約2.5時間と、かなり短い。要するに1晩使うだけといった具合に、睡眠に特化している。
普通にBluetoothイヤフォンとして使えるため、好きな音楽を聴くこともできるが、専用アプリを使えば、「落ち着くサウンド」の音源再生に切り替えることができる。このサウンドは、風の音、雨音、たき火など約30種類が用意されており、そのうち6種類をアプリ内にストアしておける。アプリで音源を選択すると、30分のタイマーですぐ再生がスタートする。
2022年5月からクラウドファンディングが開始された「ComfoBuds Mini」は、「寝ホン」の第2弾である。小型というコンセプトはそのままに、マイクを搭載して通話機能とノイズキャンセリング、タッチセンサーを搭載した。バッテリーも大型化し、本体のみでNCなし6時間、NCあり5時間再生を実現した。
なお赤はクラウドファンディング発売記念の限定色のため、在庫がなくなり次第販売終了となる。通常色は白と黒だ。
サイズ的にはZよりは大きく、本体部の厚みは13mm。重量も3.7gとなっている。重量は1gしか増えていないのでそれほど問題にはならないが、厚みは増したため、横向きでは若干邪魔になる感じはある。常時横向きで寝る方は、Zのほうがいいだろう。
Miniは日常使いも意識しているため、イコライザーにはSound IDを採用するなど、音質面にもこだわっている。
なお公式サイトによれば、価格はComfoBudsZが9990円、ComfoBuds Miniが1万2990円となっているが、7月12日から13日まで開催される「Amazonプライムデー」にて大幅プライスダウンが行われている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR