この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Google CloudがArmプロセッサの採用を発表。これでAWS、Azure、Google Cloudなど主要なクラウドでArmプロセッサが利用可能に」(2022年7月15日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Google Cloudは、Arm Neoverse N1コアを搭載したAmpere Altraプロセッサベースの仮想マシンやKubernetesのノードの提供を、「Google Compute Engine」や「Google Kubernetes Engine」でプレビュー版として開始すると発表しました。
今回Google Cloudでは、Ampere Altraプロセッサベースの仮想マシンとして「Tau T2A」インスタンスを提供します。同インスタンスはVMあたり最大48のvCPU(仮想CPU)と、vCPUあたり4GBのメモリを搭載。最大32 Gbpsのネットワーク帯域幅とネットワーク接続ストレージが利用可能。
Google Compute Engine以外にも、Google Kubernetes EngineやBatch、「Dataflow」などでもこのArmベースのワークロードが利用可能になっています。
同社はArmベースの仮想マシンは、Webサーバ、コンテナ型マイクロサービス、データロギング処理、メディアトランスコーディング、Javaアプリケーションなどのスケールアウトワークロードに適していると説明しています。
クラウドでのArmプロセッサの採用は、AWSでは独自開発したGravitonプロセッサで開始しており、Microsoft Azureも今年(2022年)4月にArmベースのAmpere Altraプロセッサの採用を発表しています。
今回、GoogleがArmプロセッサを採用したことで、主要な3大クラウドがすべてArmプロセッサを採用したことになります。
ちなみにMicrosoft AzureとGoogle Cloudで採用したAltraプロセッサの開発元であるAmpere Computingは米Oracleが出資しているプロセッサベンダであり、その関係もあってOracle Cloudでも2021年からArmベースのプロセッサとしてAmpere Altraプロセッサを採用し、仮想マシンを提供しています。
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