米Amazon.comは7月28日(現地時間)、「Amazon Drive」ユーザー宛にこのサービスを2023年12月31日に終了するというメールを送った。日本のアカウントには本稿執筆現在まだ同様のメールは届いていないが、米国版のFAQページでは、これは「世界中のすべてのAmazon Driveのお客様に影響します」となっている。
終了の理由は「Amazon Photosによりフォーカスするため」となっており、Amazon Photosを使っての写真や動画のバックアップ、共有整理は今後も利用できる。
現在、Amazonのアカウントを持っていれば、写真と動画以外のファイルも5GBまで保存できるAmazon Driveの無料プランを利用できる。さらに、有料プランでは月額250円の100GBから最大の年額41万4000円の30TBまでの13プランが用意されている。なお、2017年までは年額1万3800円で容量無制限の「Unlimitedストレージプラン」を提供していた。
プライム会員であれば、写真は無制限、動画は5GBまで保存できるAmazon Photosを利用できる。こちらは2023年12月31日以降も利用可能だ。
【訂正:2022年8月2日正午 記事掲載当初、「プライム会員であれば写真と動画は無制限」と記載していましたが、正しくは「写真は無制限、動画は5GBまで」でした。】
現在保存している写真と動画以外のファイルを失いたくない場合は、2023年12月31日までにダウンロードする必要がある(写真と動画は自動的にAmazon Photosに保存される)。
終了までの主なスケジュールは以下の通り。
有料プランを利用している場合は、サービス終了前にプランをキャンセルすると払い戻しの対象になる場合もある。
ダウンロードの方法やプランの切り替えについては、いずれ日本でも公開されるであろうFAQページを参照されたい。
Amazon Driveは米国で2011年にスタートしたクラウドストレージサービスだ。IT大手が10年以上提供してきたストレージサービスを完全に終了することには前例がないだろう。
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