「できることならインターネット上の『自分』を削除したい」──日本のネットユーザーの70%がこのように考えているという調査結果が明らかになった。VPNのプロバイダーであるパナマのNordVPNが8月1日に発表した。52%の人が「インターネットに自分の名前を載せる理由はない」、44%が「企業や第三者が自分のデータを有利に収集するため、利用されていると感じる」と回答している。
具体的に削除してほしい情報は何か聞くと、「個人の金融情報」が42%で最も多い結果に。他には「見栄えの悪い写真/動画」(21%)、「以前の職歴」(17%)、「恥ずかしい瞬間」(14%)、「昔のマッチングアプリ/SNSのプロフィール」(13%)などの回答が集まった。
他人に知られたくない自分の情報を聞くと、「金融情報」が55%で1位になった。以降、2位「個人的なテキストやメールの内容」(34%)、3位「医療情報」(28%)、4位「SNSアカウント」、5位「デートと性生活の詳細」(23%)、6位「仕事/職業情報」(19%)、7位「職歴」(17%)、8位「犯罪歴」(9%)と続いた。
逆に、知り合いについて知りたい情報は何か尋ねると、1位は「仕事/職業情報」(11%)だった。2位は「SNSアカウント」(10%)、3位は「金融情報」と「犯罪歴」(同率9%)、5位は「職歴」(8%)、6位は「個人的なテキストやメールの内容」と「デートと性生活の詳細」(同率7%)、8位は「医療情報」(5%)になった。
同社は「このデータから、人々はオンラインでのプライバシーとセキュリティの重要性を理解し始めていることが分かる」と説明。SNS上で情報発信する場合、友人や家族などに公開範囲を限定する、全ての情報を共有しない、VPNを利用するなどを推奨。また、「食事しながら直接話したほうがいい話もあるかもしれない」(同社)と指摘している。
調査は、NordVPNが外部リサーチ会社であるスウェーデンのCintに委託し、7月1日〜4日に実施。調査対象は日本の18歳以上のネットユーザー1000人。
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