ITmedia NEWS >

大雨、ゲリラ豪雨、線状降水帯……夏の水害対策に役立つこんなグッズデジタル防災を始めよう(2/3 ページ)

» 2022年08月04日 19時29分 公開
[戸津弘貴ITmedia]

レインカバー、インナーバッグ

 レインカバーは赤や黄色など目立った色だったり、反射テープが縫い込まれているなど目立つ工夫が施されてる場合も多い。

 雨天は視界が悪くなるので、派手な色ならば走行中の車に視認されやすくなって安全性も高い。登山などでは自然界にない原色の色合いが目立つため、遭難時も発見されやすいのだ。当然災害時も同様の働きが期待できるだろう。

photo バックパック用のレインカバー。ザックメーカーのオプションから汎用品までさまざまだ

 もう1つの対策が、防水のインナーバッグを使うという方法だ。これだと、カバンが濡れて水が浸入してきても、重要な書類や電子機器など濡れては困るものを個別に保護することができる。収納するアイテムや用途に応じてさまざまなタイプがある。

photo 登山用のインナーバッグは、防水性のある薄い化繊で作られていることが多い

 インナーバッグも素材や構造などさまざまで、ほぼインナー専用で使用することが前提のものから、単独で、アウトドアで使用しても大丈夫なくらい丈夫なものもある。

photo 100均ショップでも売っているようなジッパー付きケースは、完全防水ではないもののモバイルバッテリーやケーブルを小分けに収納しておく用途で普段から使うと便利なアイテムだ。ビニール製で一定の防水効果があるので突然の雨や浸水でも安心だ。

 サーフィンやダイビングで使うような防水バッグは、高い防水性と岩場でも破れにくい丈夫さを備えているので、こういったバッグに貴重品を収納していつでも避難できるように待機しておいて避難指示が出た際は空気を含めて口を閉じ、浮力を得られるようにしておくなど、防水ならではの活用方法も知っておきたい。

photo ゴミ袋も簡易的なレインカバー、レインウェアになる

 そういった用意がない場合には、ゴミ袋などのビニール袋(ポリエチレン製)が簡易的なレインカバー、カッパ代わりとなる。素材によってシャカシャカ音がするタイプとあまり音がしないタイプがあるが、多くの場合低密度ポリエチレン製(つるつるした表面)のものが、音がしなくて適している。柔軟性があるので裂けにも強い。

 ゴミ袋など用途が広いアイテムは、複数サイズを多めに(あちこちの防災キットに入れて)持っておけば、不足するアイテムの機能を補うことができる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.