ウェビナーはインターネット上で開かれるセミナーを指す。オンラインセミナーやWebセミナーと呼ぶ場合もある。リアルタイムでライブ配信する方法と、録画を配信する方法があるが、人を1カ所に集めて開催するリアルセミナーに比べ、コストを抑えて幅広い見込み客にアプローチできるとして注目され、ツールも充実してきた。
ウェビナーはいわゆるオンライン会議ツールで開催されることもあるが、ウェビナーツールはオンライン会議ツールが持つ資料共有や録画、チャット機能などに加え、参加者の管理やウェビナー後のフォローメール送信、アンケート集計といった、運営をサポートする機能が備わっている。
では、ユーザー満足度の高いウェビナーツールはいったいどれだろうか? IT製品レビューサイト「ITreview」によると、1位は「ON24」だった。以下、2位「Zoom Webinar」、3位「ジンジャーミーティング」と続いた。
ON24は米ON24の日本法人が提供する、B2Bエンタープライズ企業向けのウェビナーおよびデジタルイベント管理のクラウドソリューション。日本を含む世界中で2000社以上の導入実績があるとしている。ウェビナー関連では、ウェビナーの収録、配信、集客から結果の分析までのプロセスに対応し、定型業務の自動化も可能だ。ライブ、録画配信、オンデマンドなどさまざまな配信形態に対応している。
ITreviewでのレビューの総合満足度は5点満点中4.6点で、特に「機能への満足度」の評価が4.6点と高い。次いで「使いやすさ」「サポート品質」「管理のしやすさ」が4.4点、「価格」「導入のしやすさ」が4.2点と続いている。
ユーザーからは「視聴者目線の機能が充実していて、視聴者が配信画面をカスタマイズできる」「視聴はしたがアンケートには答えていない、チャットでの質問もないといった視聴者に対して、視聴履歴などさまざまな要素からエンゲージメントスコアを算出できる」「視聴者に対して、AIがデータを基にお薦めセミナーをポップアップ表示してくれる」といった声が上がっている。
2位のZoom Webinarは、米Zoomの日本法人によるウェビナーツールだ。最大100人のパネリストと1万人の視聴者が参加できるオンラインイベントまで対応する。登録者の管理、レポーティング、質疑応答、アンケート、YouTubeやFacebook Liveへのストリーミング配信などの機能を備えている。
3位のジンジャーミーティングは、jinjer社が提供するウェビナーツール。1対1や少人数のWeb会議から、最大120人のウェビナーまでに対応する。スマートフォンやタブレット専用アプリも用意し、画面や資料、録音や録画の共有、終了後のアンケートといった基本的な機能を備える。
本ランキングは、ITreviewの「ウェビナー」カテゴリーで30件以上のレビューを獲得しているサービスの中から、満足度順に編集部で集計した。(2022年8月3日時点)
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