RPA(ロボティックプロセスオートメーション)は、人間がPCで行うデータ入力や転記、照合といった単純な定型作業を、ソフトウェアロボットに代行させることで、業務を自動化/効率化するシステムのことだ。定型作業の手順をフロー図にしてシナリオとして定義したり、画面上の操作をそのまま記録、または登録したりすることで処理手順を覚えさせて、自動的に実行する。
アプリケーションが持つマクロ機能などとの違いは、異なるソフトウェアやクラウドを複数横断して処理できる点だ。ロボット(ソフトウェア)が操作するので、人為的ミスが起こりにくい利点もある。
では、ユーザー満足度の高いRPAツールはいったいどれだろうか? IT製品レビューサイト「ITreview」によると、1位は「ロボパットDX」だった。以下、2位「EzRobot」、3位「EzAvater」と続いた。
ロボパットDXはFCEプロセス&テクノロジー社が提供する、RPAツール。プログラミングの知識が不要で、現場の社員が作業を自動化できるとしている。950社超の導入実績があるという(2022年6月時点)。
ITreviewでのレビューの総合満足度は5点満点中4.7点で、特に「導入のしやすさ」「サポート品質」の評価が4.8点とかなり高い。次いで「使いやすさ」が4.7点、「機能への満足度」が4.6点と続いている。
ユーザーからは「ITスキルへの依存が少なく、システムやプログラミングにあまり詳しくない人でもロボットが作成できる」「UIが分かりやすく、新たに操作してもらう人でも難なく操作できる」「自分が作業をしているとおりに画面を登録していけば簡単にロボットが作れる」「サポートデスクなど『こんなこと聞いていいのかな』と思うような細かい質問にも丁寧に教えてもらえる」といった声が上がっている。
2位のEzRobotは、RPAソリューションズ社による国産RPAツールだ。PC上で動作するアプリケーションやブラウザ操作の自動化が可能。月次更新の契約で導入でき、初期費用やサポート料金はかからない。無料トライアル期間があるが、その間もチャットやWeb会議でサポートが受けられる。
3位のEzAvaterは、テリロジーサービスウェア社が提供するRPAツール。ITの知識はないが、自社でロボットを作り、運用したい人向けに開発したというツールだ。自社での運用をサポートするハンズオントレーニングやサポートサイトを用意している。
本ランキングは、ITreviewの「RPA」カテゴリーで30件以上のレビューを獲得しているサービスの中から、満足度順に編集部で集計した。(2022年8月10日時点)
【更新:2022年9月8日午前10時20分 ロボパットDXの導入実績についての記述を変更しました。】
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