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横持ち前提スマートフォン「POCO F4 GT」で遊んで分かったこと(2/3 ページ)

» 2022年08月17日 15時45分 公開

ポップアップトリガーとは何か

 さて、POCO F4 GTには他のスマホにはあまり見られない2つのボタンがあります。ボタンをスライドさせるとスイッチがシュと出てくるのがポップアップトリガーです。LR両方にあるこのポップアップトリガーには「2回押す」と「長押し」で2つの機能を割り当てることができます。

photo ポップアップトリガー
photo ポップアップトリガーを設定する
photo 「2回押す」と「長押し」

 設定可能な機能は、カメラ・ビデオ録画・画面録画・録音・懐中電灯・サイレントモード・バイブレーション(ゲーム中は特定のキーにアサインも可能)。

photo 設定できる機能

 なぜ、これらの機能が設定できるように設計されているのか、しかも3番目に画面録画が設定されているか、それはこのスマホが横持ちで使うスマホとしてデザインされていると考えると、実に納得できる機能の割り振りになっているとは思いませんか? ちなみにマイクは横持ちしても手で隠れない位置に設定されています。

 動画やマンガでは縦デザインにすることがスマホで消費するコンテンツの最適化手法であることなんてことが言われ、すでに実践もされています。

 でも、Netflixのようなもので、ドラマとかアニメとか映画とか見ようとすれば、当然横持ちになります。ゲームにしても、本格的なMMOなんかはスマホ版でリリースされるようになっていますから、こういったゲームを楽しむのも横持でプレイするものが多いわけです。

 仮にゲームや動画だけに絞っても、テレビ・PC・タブレット・スマホで縦持ち・スマホで横持ちと利用形態は多様であり、基本そこはソフトウェアによるUI設計で最適化が進んでいます。

 ただ、ソフトウェアにも当然限界はあり、スマホというデザイン制約が多い世界で別ラインを作ってまで、ハードウェアによるUI最適化にまでXiaomiは挑戦しようとしているわけです。これは企業のデザインに対する姿勢として評価すべきことだと思います。

 Xiaomiはもう中国本土だけではなく、世界中でスマホを売りまくっている会社です。そうなると、今までのラインは、どうしてもスマホのデザインが保守的なものになります。すでにあるRedmiについては、低価格帯という位置付けですしね。

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