米民泊大手のAirbnbは8月16日(現地時間)、6月に発表したゲストによるパーティーの恒久的な禁止を強化するための「アンチパーティー」ツールのテストを米国とカナダで開始したと発表した。
このツールは、ホストに無断でリスティング(宿泊先)でパーティーを開催する可能性の高い予約を特定する。特定には、ゲストに関するレビューの履歴、Airbnbの利用の長さ、リスティングまでの距離、借りるのが週末か平日かなど、様々な要素を調べる。
パーティーが全面禁止になる前から、「ハウスルール」として「パーティー&イベントお断り」と明記しているホストが多いが、無断でのパーティー開催を事前に阻止するのは難しい。ルールに違反したゲストには批判的なレビューがつき、新ツールはそうしたレビューも参照する。
ツールは2021年10月からオーストラリアでテストされており、無断パーティーは35%減少したという。
アンチパーティーツールは、パーティーを開催しそうだと判断された予約を受理されないようにするが、ゲストはAirbnbでの予約が全面的にできなくなるわけではなく、ホストが物理的に現場にいる可能性が高い個室やホテルの部屋を予約することはできる。
Airbnbでは、ホストの都合で予約をキャンセルするとホストからキャンセル料を徴収するが、ゲストがパーティーを開催しようとしているという証拠を提出すればキャンセル料は取らない(ホストのキャンセルポリシー)。
パーティー禁止は、2019年11月に閑静な高級住宅地の邸宅を借り切ったホストが100人以上を招待したパーティーを開催し、5人が銃殺されるという事件が起きたことをきっかけに始まった。
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