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台風接近時の停電リスクを予想 「ウェザーニュース」アプリに新機能

» 2022年09月02日 17時39分 公開
[ITmedia]

 ウェザーニューズ(千葉県美浜区)は9月2日、台風接近時や暴風が予想される時などの停電リスクを予想する機能を追加した天気予報アプリ「ウェザーニュース」(iOS、Android)新バージョン(Ver.5.29.0)を公開した。地図を色分けして1時間ごとの停電リスクを表示する。

台風11号による停電リスク(9月4日午前3時の予想)

 2018年に近畿地方を中心に被害をもたらした台風21号や19年に千葉県で大規模な停電を引き起こした台風15号など、過去の停電情報や風速データを分析して停電リスクを予測。アプリの地図上に72時間先まで1時間ごとの停電リスクを「警戒」(赤)と「注意」(黄)の2段階で表示する。マップは自由に移動や拡大が行える。

 ウェザーニューズは「台風は日本付近で年間25.1個発生し、特に9月は上陸のリスクが高まる。荒天が予想される時に(アプリを)チェックして、色が塗られているエリアに住んでいる場合には長時間の停電に備えて懐中電灯の準備やスマホの充電、水の確保といった事前の対策に役立ててほしい」としている。

 この他、現在地から半径5km以内の河川観測所で氾濫危険水域を越えた場合にプッシュ通知する「河川アラーム」などの機能も追加した。全国9000カ所に設置した河川ライブカメラの映像を確認する機能もある。

 ウェザーニュースアプリは累計3000万ダウンロード(22年7月時点)を誇る天気予報アプリ。基本無料で提供している(一部、有料会員向けの機能あり)。

19年に千葉県で大規模な停電を引き起こした台風15号の時に収集した停電被害と風速の分析

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