今年5月、富士フイルムはオンラインで行われたイベント「X-Summit OMIYA 2022」で「X-H2S」を発表したわけだが、その終了直前、実は高画素版のセンサーも開発しており、それを搭載した「X-H2」を9月の「X-Summit」で発表する、と予告していたのである。
やがて9月になり、再び「X-Summit」が開催され、X-H2が予告通り発表されたのだ(まさか、9月初旬とは)。
X-H2の特徴は先に発売されたX-H2Sの高画質版。
新しい第5世代のセンサーに「SPEED & POWER」というキャッチフレーズを付け「SPEED」を極めたのが「X-TRANS CMOS 5 HS」を搭載したX-H2S。Powerを極めたのが「X-TRANS CMOS 5 HR」を搭載したX-H2というわけだ。
今回、新製品体験会でX-H2に触れることができたので紹介したい。
X-H2SとX-H2は富士フイルムのAPS-Cセンサー機Xシリーズのデュアルフラッグシップモデルだ。高画素フラッグシップが今回のX-H2、高速フラッグシップが5月に発表されたX-H2Sである。
ボディはまったく同じで(外見からは小さなロゴの有無でしか差が分からない)、操作感も同じ。シャッターの感触もよいし、操作系も同じだ。
前モデルのX-H1より少しコンパクトで、主力モデルの「X-T4」よりグリップがしっかりしており、ファインダーも576万画素で120fps対応でぐっとレベルが上がっている。
まさに仕事で使うフラッグシップ機という感じだ。そのデュアルフラッグシップであるX-H2SとX−H2の大きな違いはイメージセンサー。
X-H2Sは約2600万画素と従来モデルと同等の画素数ながら、約40コマ/秒という超高速連写が可能で、積層構造採用によりローリングシャッター歪みも大きく軽減されているし、信号の読み出し速度も速いため、AF演算回数も多い。
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