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約4020万画素の実力は? 富士フイルム「X-H2」試し撮り荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/4 ページ)

» 2022年09月12日 13時16分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 今年5月、富士フイルムはオンラインで行われたイベント「X-Summit OMIYA 2022」で「X-H2S」を発表したわけだが、その終了直前、実は高画素版のセンサーも開発しており、それを搭載した「X-H2」を9月の「X-Summit」で発表する、と予告していたのである。

春に行われたX-Summitで予告されたX-H2

 やがて9月になり、再び「X-Summit」が開催され、X-H2が予告通り発表されたのだ(まさか、9月初旬とは)。

 X-H2の特徴は先に発売されたX-H2Sの高画質版。

今回発表された「X-H2」。機種名が分かるロゴがここにしかないというのでこんなアングルで

 新しい第5世代のセンサーに「SPEED & POWER」というキャッチフレーズを付け「SPEED」を極めたのが「X-TRANS CMOS 5 HS」を搭載したX-H2S。Powerを極めたのが「X-TRANS CMOS 5 HR」を搭載したX-H2というわけだ。

 今回、新製品体験会でX-H2に触れることができたので紹介したい。

今回体験会で触れることができたX-H2。実際に撮影した画像を持ちかえることもできた

スピードのX-H2Sと高解像度のX-H2の違い

 X-H2SとX-H2は富士フイルムのAPS-Cセンサー機Xシリーズのデュアルフラッグシップモデルだ。高画素フラッグシップが今回のX-H2、高速フラッグシップが5月に発表されたX-H2Sである。

今回のX-H2で富士フイルムのデュアルフラッグシップが完成したのだ

 ボディはまったく同じで(外見からは小さなロゴの有無でしか差が分からない)、操作感も同じ。シャッターの感触もよいし、操作系も同じだ。

 前モデルのX-H1より少しコンパクトで、主力モデルの「X-T4」よりグリップがしっかりしており、ファインダーも576万画素で120fps対応でぐっとレベルが上がっている。

 まさに仕事で使うフラッグシップ機という感じだ。そのデュアルフラッグシップであるX-H2SとX−H2の大きな違いはイメージセンサー。

異なった個性をもつ2つの新型イメージセンサー

 X-H2Sは約2600万画素と従来モデルと同等の画素数ながら、約40コマ/秒という超高速連写が可能で、積層構造採用によりローリングシャッター歪みも大きく軽減されているし、信号の読み出し速度も速いため、AF演算回数も多い。

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