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約4020万画素の実力は? 富士フイルム「X-H2」試し撮り荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/4 ページ)

» 2022年09月12日 13時16分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 X-H2は約4020万画素という高解像度を実現。それでも連写は約13コマ/秒(1.29×クロップ時は約20コマ/秒)が可能だ。積層型ではないため、AF演算回数はそこまで高くはなく、ローリングシャッター歪みはX-T4とあまり変わらないという。

 AFも被写体認識AFに対応しており、AIを利用した動物や鳥、電車などの検出が可能だが、比較するとX-H2Sは動体へのAFに強く、X-H2は微細なテクスチャーに対するAF精度が高いというちょっとした違いもある。

 ユニークなのはX-H2は電子シャッターで最高1/180000秒(18万分の1秒)まで上げられること。速さがウリのモデルではないが、開発中にここまで上げられることが分かったのだという。ちょっと異次元の速さだ。

電子シャッターにしてシャッタースピードを最高に上げてみた。180000とかとんでもない数値だ

 高画素ながら高感度にも強く、X-H2Sと同様に最高ISO12800まで上げられる(拡張ISO感度でISO51200まで)。さらに低感度側は従来ISO160からだったのが、ISO125からに少し下げられた。

 画素数が増えた分精度が必要なボディ内手ブレ補正も約7段分の補正を達成している。

 X-H2は高解像度の静止画撮影向きモデルであるが、高解像度を生かした8K動画にも対応している。8Kで30fpsの動画撮影性能を持っているのだ。

 こちらが、8K動画から1回切り出したもの。動画から切り出してこのクオリティである。

8K動画でH.265で撮影した中からの1枚。7680×4320ピクセルもある

 映像作品を録る人に向けて、Apple ProRes記録やBLACKMAGIC RAWにも対応し、X-H2Sと同様、オプションのファンを取りつけることで長時間の記録もできる。

 では本命の高解像度写真の話だ。今回、体験会で実際に撮影した画像を持ちかえることができたのでまずはこちらに披露したい。

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